『高校野球ドットコム』では多くの中学野球の現場を訪れ、たくさんの球児たちを取材してきた。その中で、数年後の高校野球の主役…
『高校野球ドットコム』では多くの中学野球の現場を訪れ、たくさんの球児たちを取材してきた。その中で、数年後の高校野球の主役になる可能性を秘めた「次代を担う球児」たちにインタビューを敢行。第9回は、弘前南BBCの戸澤 一爽投手だ。
8月に開催された第42回全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメント。「中学軟式の甲子園」とも称される本大会で、力強い投球で大きな存在感を見せたのが戸澤投手だ。
175センチ、80キロという恵まれた体格から力強いストレートを投げ込み、準々決勝の作新学院戦ではリリーフ登板しチームに勢いを与えた。結果は惜しくも1対5で敗れたものの、緩急を巧みに使い分けたメリハリのある投球は、強豪相手にも十分に通用することを証明。将来性を強く印象づけるマウンドとなった。
試合後、戸澤は大粒の涙を流していたが、中学野球での3年間で大きく成長したという。
「体重は入学時から80キロありましたが、筋肉が少なかったと思います。でも3年間、特に冬の練習をみんなで高めあいながらやり切れたので、体重は変わっていなくても、筋肉が増えたと思います。精神的にも強くなりましたし、身長も10センチ伸びたおかげで、ストレートは100キロだったのに、最速を20キロも伸ばすことが出来ました」
中学3年間で掴んだ成長の手ごたえ。そして最後の夏に味わった悔しさ。それらすべてを持って、高校野球のステージへ上がっていく。「チームメイトとはバラバラになりますが、やることはいっぱいあるので、出来ることを精一杯やりたい」と自分を律して、さらなる成長、そして目標を誓った。
「高校野球では自信満々なピッチングでどんどん抑えて、甲子園に行って優勝したい。そしてプロ、メジャーに進んでいきたいです」
力投型左腕・戸澤一爽は、高校でどんな投手へ成長を遂げるのか。甲子園のマウンドに立つ日が来ることを心から願っている。