アメリカンフットボールの日本選手権・ライスボウルは3日、東京ドームであり、パナソニックが9―7でオービックを破り、2年…

 アメリカンフットボールの日本選手権・ライスボウルは3日、東京ドームであり、パナソニックが9―7でオービックを破り、2年連続6度目の優勝を果たした。パナソニックは初の連覇。最優秀選手(MVP)にはパナソニックのコックスが選ばれた。

 パナソニックは1点を追う第3クオーター(Q)にコックスのインターセプトで攻撃権を奪い、第4Qにキッカー佐伯のフィールドゴール(FG)で逆転に成功した。相手の最後の攻撃もコックスがインターセプトするなど後半は無失点で逃げ切った。

■ビッグプレーで打開 後半は守備を修正し完封

 第3Qの終盤、6―7と1点を追うパナソニックのDBコックスが、守備でビッグプレーをみせた。

 相手がタッチダウンを狙ったエンドゾーンへのパスを奪う、インターセプトを決めた。パスが通っていれば少なくとも7点差に広がる状況をぎりぎりのところで回避した。

 この日の相手オービックは攻撃力が武器のチームだ。レギュラーシーズンではリーグ最多のTDパス(22本)と2827の攻撃獲得ヤードを記録した。

 前半は、オービックのパス主体の攻撃に対応できず主導権を握られた。相手QBへのプレッシャーもうまくかからず、パスを何度も通された。

 それでも、パナソニックの高山HCは「想定通り」。守備の喪失ヤードがリーグ最少のチームに焦りはなかった。

 迎えたハーフタイム。相手の攻撃の9割がパスだと読み、パスの受け手へのマークを変えた。主将の青根が「タックルの基礎を見つめ直した」と語るように、相手QBに対する圧力のかけ方も修正した。後半は相手に1点も許さぬ一方、FGを積み重ねて試合をひっくり返した。

 最終第4Qにも逆転を狙ったオービックのパスを、再びコックスがインターセプト。堅守のチームが最後まで守備で会場を沸かせた。「来年、3連覇、やりましょう」。殊勲のコックスが日本語で力強く誓った。(高億翔)

■キッカー佐伯が全9得点

 佐伯(パ) チームの全得点をマークしたキッカー。「しんどい展開でしたが、割り切った。迷わず蹴りました」

■反則続いたオービック 「相手どうこうよりも…」

 オービックにとって最大の見せ場は第2Qだった。

 今季新加入のQBホリーから、WR佐久間に約60ヤードのパスが通った。佐久間はそのまま駆け抜け、この試合唯一のタッチダウン。一時逆転に成功した。

 強肩のホリーの加入によりチームは今季、ロングパスを主体に敵陣へ攻め込む戦術にシフト。新たな武器を手にしたチームは5大会ぶりに決勝までたどり着いた。

 ただ、この日は肝心の攻撃で何度も反則を犯し、自陣への後退を余儀なくされた。自ら攻撃のリズムを失う展開に、塚田HCも「相手どうこうよりも自分たちの問題が多かった」と悔やんだ。