◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=…
◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)
11度の優勝を数える順大が復活だ。往路6位から順位を上げ、10時間43分55秒の総合3位でゴール。3大会ぶりにシード権を獲得し、目標の5位以内を達成した。復路では4人の2年生が出走し、7区の玉目陸、8区の永原颯磨は区間記録に迫る快走。5位で受けたアンカーの山本悠(いずれも2年)が1分37秒差をひっくり返した。
名門の新たな門出を告げる快走だった。順大のアンカー・山本が最後の直線を駆け抜け、3位のゴールテープを切ると、待ち受けた選手らは大歓声を上回る大きな声で「やったー」と叫び、抱き合った。長門俊介駅伝監督(41)は「1人、1人が役割をしっかり果たしてくれた結果。よくやってくれた」と目標の5位を上回る好成績をたたえた。
往路は4年生なしで6位と健闘。復路も将来性豊かな下級生が躍動した。9区の主将・石岡大侑(ひろゆき、4年)以外は、全員2年生のオーダー。7区の玉目、8区の永原は区間記録に迫る好記録でつないだ。そして、最終10区にこの1年の進化が結果で現れた。
今季は秒差の明暗を力に変えてきた。前回の箱根予選会は史上最小1秒差の10位で出場権を獲得。だが、前回大会は10位の帝京大とわずか7秒差の11位でシード権を逃した。10区ゴール直前まで東京国際大、東洋大、帝京大と白熱の8~11位争い。メンバーから漏れ、10区の走路員(沿道の監視など)を務めた山本は「走れない悔しさを感じた」と雪辱を誓った。
それから1年。山本は3位と1分37秒差の5位でタスキを受けると「上を目指せるならもっと上に」と激走。早大、中大をかわして10区歴代4位の好記録。前回大会10区で、青学大2連覇のゴールテープを切った小河原陽琉(ひかる)は、八千代松陰高の同級生だった。その小河原の昨年記録を7秒上回る力走だった。
過去11度優勝の名門も直近2大会はシード落ち。長門監督は「ベクトルが外に向いていた時期があった。弱かった時は他人のせい、練習のせい、環境のせいだった」と明かす。今季は選手が主体的に走る距離を増やした。エースの吉岡大翔(ひろと、3年)は「あれだけの練習をしてシード落ちはないと思っていた」と泥臭くはい上がってきた。
歴代4番目の優勝回数を誇る名門も、07年を最後に総合優勝はない。次回は3位経験者9人が残る。山本は「もっと上を目指してやっていきたい」と、小河原と同じ歓喜のゴールを思い描いた。(綾部 健真)
◆順大直近10年の成績
17年 4位
18年 11位
19年 8位
20年 14位
21年 7位
22年 2位
23年 5位
24年 17位
25年 11位
26年 3位
〇…箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は大会終了後、往路と復路を合わせた2日間で沿道に集まった観戦者数がコロナ禍以降で最高となる約105万人だったと発表した。青学大が3年連続9度目の優勝を果たし、史上初となる同一校による2度目の3連覇など記録ずくめの大会だったこともあり、ファンの注目度も高まり、5年ぶりに100万人の大台を超えた25年の102万人を大きく上回った。