◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=…

◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 国学院大が、10年連続19回目の箱根路で史上最高の2位となった。復路で順位を2つ上げ、前回の3位を超えた。

 国学院大史上で最上位の2位となった。尾熊迅斗(はやと、2年)が懸命にゴールに飛び込むと、往路を走った4年生の上原琉翔(りゅうと)、青木瑠郁(るい)は号泣しながら受け止めた。タイムは昨年の青学大V記録を上回る10時間40分7秒だったが、優勝できなかったことが何より悔しかった。7区区間歴代2位(1時間0分54秒)の激走で4位から2位に押し上げた高山豪起(4年)は「悔しい2位ですが、またチームが強くなる経験です」と淡々と振り返った。

 4年生の執念。前田康弘監督(47)は当日変更で起用した高山の走りを「激アツだった」と振り返る。4位で受けた高山は「最初からトップしか見ていなかった」と序盤から駒大の佐藤圭汰(4年)が持つ区間記録(1時間0分43秒)更新ペースでレースを展開。12・8キロで中大、早大を一気に抜き、青学大との差も3分23秒から1分28秒まで縮めてリレーし、一気に優勝争いが見える位置に持ってきた。

 6区の後村光星(3年)が区間8位も青学大ルーキーに差を広げられ「総合優勝はちょっときついかなって、ちょっと思っちゃったんです」と前田監督は明かす。ただ「お前の力を見せてくれ」と指揮官に送り出された高山は、ガッツポーズして力強く出発した。

 箱根は3年間走ってきたが、全て区間2ケタ順位。今季は長い距離に対応するため、土台作りに専念。8月の月間走行距離は1200キロに到達し「自信がついた」と高山。恐れずハイペースで入り「自分がやってきた自負があったから、いけた。すばらしい走りを見せてくれた。男の背中って宿る。僕は諦めていないですよっていう背中を見て、ウルッと来ました」と指揮官にも刺激を与える激走だった。

 25年3位、今回2位とくれば、頂点はもう見えている。「ぶらさず、来季も優勝を狙ってチーム作りをしていく」と前田監督。国学院大の一体感はより一層、増していた。(手島 莉子)