ヤクルトの未来を担う大砲候補として、モイセエフに期待が集まる(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext 2…

ヤクルトの未来を担う大砲候補として、モイセエフに期待が集まる(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext

 2026年のヤクルトは、池山隆寛新監督のもと激しいポジション争いが繰り広げられる。さらに、村上宗隆が米大リーグのホワイトソックスへの移籍が決まり、チームの未来を担う大砲候補を育てる必要がある。

【動画】ファームで大器の片りん!モイセエフが豪快弾を放つ

 そんな中、2年目を迎えるモイセエフ・ニキータには大きな期待が寄せられている。豊川高から2024年ドラフト2位でヤクルトに入団したモイセエフは、昨季1軍での出場はなく、ファームで56試合に出場して打率.136、4本塁打、15打点の成績を残した。

 持ち味であるパワーを生かし、4本塁打をマーク。大砲としての片りんは見せたものの、モイセエフ自身は「コンタクト率が低い。このままじゃダメ。やっぱりパワーがある上に、しっかりコンタクトできるような打者を目指してやっていきたい」と現状に満足せず、打撃向上を目指している。

 さらに「巻き込んで引っ張りにいってしまうことが多い。練習ではセンターから逆方向に強い打球を打つ意識でやっている」と、修正点を意識しながら打撃を磨いている。

 ルーキーイヤーを振り返り「真っすぐの質、スピードもそうですし、変化球も途中までどっちかわからないような感じ。難しい」と、アマチュア時代とは違うプロの投手の球に困惑することもあった。
 
 それでも、打撃はもちろん、守備や走塁の面でもレベルアップを図り「1軍で出たいという気持ちがある」と、26年シーズンは1軍の舞台でプレーしたい気持ちを素直に言葉にした。

 昨秋の松山キャンプでは「肩が入り過ぎるところがあるので、しっかり軸足を意識してやっている」と、コンタクト率を上げるために練習に取り組んだ。

 池山監督はモイセエフに対し「長打力を秘めた選手」と評価し、「飛距離や、当たったときの打球の速さ、角度は素晴らしいものを持っている。それをより自分のものにして、数多く本塁打を打てる、打率も上がっていく1年にして欲しい」と、2年目の成長に期待を寄せている。

 モイセエフが守る外野は、内野と同じく激戦区となる。昨季はキャリアハイの126試合に出場した岩田幸宏、俊足を誇る並木秀尊、丸山和郁がしのぎを削る。

 さらには、ケガからの復活を期す塩見泰隆、ドミンゴ・サンタナ、澤井廉らが参戦し、19歳の若武者もその争いに割って入ることができるか注目される。

 指揮官が「チームを救ってくれる“一振り”は嬉しい限り」と話す通り、村上が抜けた後も神宮の空にアーチを描ける大砲の出現が待たれる。モイセエフの2年目の開花に期待したい。

[文:別府勉]

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