叶わぬ夢だと理解しながらも…“仰天”発言「巨人のカントクになりたい」!? 高橋由伸監督が就任して2年目のシーズンとなった…

叶わぬ夢だと理解しながらも…“仰天”発言「巨人のカントクになりたい」!?

 高橋由伸監督が就任して2年目のシーズンとなった巨人は今季、72勝68敗で4位に沈み、初めてクライマックスシリーズ出場を逃した。かつて巨人史上最高の助っ人と呼ばれたレジェンド、ウォーレン・クロマティ氏は古巣に愛のある“ゲキ”を飛ばす。「巨人の監督になるのが夢」と激白する一方で、坂本勇人内野手をリードオフマンで起用することの有効性を説いた。

 クロマティ氏は、今年7月に宮城県石巻市で行われたリトルリーグ小学4・5年生の全国大会「MLBカップ」にゲストとして参加するために来日。16チーム、250人の野球選手に直接指導を行い、東日本大震災の被災地復興にも2年連続で貢献した。現在でも日本とのつながりを持つクロマティ氏は、7シーズン過ごした古巣への愛情をにじませている。

「私の夢の仕事はカントクになることだ。ジャイアンツのだ。私はなりたい」

 現在、日本において英語で子供と指導者を教える野球アカデミーの展開を計画しているクロマティ氏だが、個人的な夢について質問されると笑顔でこう語った。

 メジャーリーグのモントリオール・エクスポズ(現在のワシントン・ナショナルズ)から巨人に加入した同氏は、1984年から90年まで7シーズンに渡って活躍。1989年にはMVPに輝き、通算打率も.321をマークするなど輝かしい成績を誇っただけでなく、ヒットやホームランを放った後のバンザイパフォーマンスも有名だった。NPB史上屈指の助っ人としても絶大な人気を誇った。

具体的な起用プランも披露「サカモトが1番を務めるべき」

 現在、高橋由伸監督が巨人を指揮している状況で、夢が実現する可能性は低いこともわかっている。

「巨人のカントクになりたい。それは夢だけど、本当に夢にすぎない。なぜならジャイアンツは外国人監督と契約したことがないからだ。メジャーリーグチームにも伝統は存在するんだ。セントルイス・カージナルスにもカージナルスの流儀、カーディナル・ウェイというものがある。ヤンキースにも伝統がある。ひげも長髪もダメ。フィールド内外で規範にならなければいけないというものだ。ジャイアンツにもジャイアンツの流儀がある」

 クロマティ氏はこう語る。ただ、現在のチームを自分が指揮した場合、どんなラインナップを組むか、イメージを持っている。昨年のクライマックスシリーズや今季途中に見られた、坂本の「1番」起用だ。

「私はサカモトが今ジャイアンツで1番打者を務めるべきだと思っている。私の考えだが。テンポだ。彼は試合のテンポを決められる存在だ。彼が試合のテンポを変えなければいけない。相手チームにとっては、サカモトが1番打者ということになれば、相手チームに“いきなりサカモトがくる”と精神的なインパクトを与える。先発ピッチャーも最初から最高のボールを投げる必要がある。彼にはもっと盗塁をしてもらいたい。彼はもっとできるはずだ」

「リードオフマン坂本」のメリットをこう明かし、「1番打者と2番打者の2人で成り立つことはたくさんあるんだ。2人には連携が必要だ。彼らが試合のテンポを決めてくれる」と力説した。史上最強助っ人は叶わぬ夢を抱きながら、古巣の戦いぶりを愛情を持って見守っている。(Full-Count編集部)