◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=…
◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)
前回の第101回大会の予選会で途中棄権して本戦出場を逃した東海大のロホマン・シュモン(4年)が8区で力走した。シード圏内(10位)と1分差の12位でスタート。5年ぶりのシード復活に向けて、ひたすらに前を追いかけ、11位に浮上。区間10位でタスキをつないだ。
東海大とロホマンは前々回、前回と2大会連続で大きな試練があった。
1度目の試練は2024年の第100回大会。当時2年で10区を担ったロホマンは10位でタスキを受けたが、区間20位と苦戦し、11位でシード権(10位以内)を逃した。第101回大会は予選会から戦うことになり、立川で2度目の試練が待っていた。季節外れの暑さによって、ロホマンは熱中症に陥り、残り150メートルで倒れた。両膝をつきながらゴールを目指したが、10メートル手前で棄権。チームは14位で落選した。
「チームメート、特に4年生の先輩に申し訳なかったです」と話すが、ロホマンを責める仲間はひとりもいなかった。100メートル以上を四つんばいで進んだため、両膝に深い擦り傷を負った。力尽きるまで戦った証しだった。前主将の梶谷優斗(現住友電工)に「ロホマンの責任ではない。チーム全体の責任だ。落ち込んでいても何も始まらない」と励まされ、再び走り出した。
今回の予選会では快走。1年前、届かなかった10メートルを2秒弱で駆け抜け、笑顔でゴールした。ロホマンはチーム内6位と好走し、復活出場に貢献した。「前回は17キロくらいから意識が朦朧(もうろう)としていましたが、今年は余力があって、ラストスパートができました」と会心の笑みを見せた。
ただ、全く満足はしていなかった。「本戦ではシード権獲得が目標。僕はそのために区間賞を取るくらいの力をつけたい」とロホマンは力強く話していた。「湘南の暴れん坊」の異名を取り戻すため、ロホマンは湘南を力強く駆け抜けた。運営管理車の両角速監督(59)から「お前、カッコいいぞ!」と最高の言葉が送られた。