3割打った男を襲った悲劇、定位置奪還へ 井上一樹監督を迎え、新たな船出となった中日の2025年シーズン。打線の中軸を担う…

3割打った男を襲った悲劇、定位置奪還へ

 井上一樹監督を迎え、新たな船出となった中日の2025年シーズン。打線の中軸を担う存在として期待された選手が、相次いで怪我に見舞われる苦難の1年となった。

 その象徴が石川昂弥内野手だ。2025年は開幕4番に抜擢され、期待を背負ってのスタートとなった。しかし、本来の打撃は影を潜め、4月12日に出場選手登録を抹消。その後は昇格と2軍降格を繰り返し、シーズン終盤の9月3日に今季1号を放ったが、その翌日に左脇腹痛で無念の離脱となった。プロ6年目は22試合の出場で打率.139、1本塁打、5打点。和製大砲としての覚醒は、またも持ち越しとなった。

 福永裕基内野手はアクシデントに泣いた。2024年に打率.306、6本塁打、9打点、9盗塁と走攻守で存在感を発揮。レギュラー定着を目前にしていたが、2025年は相次ぐ故障に見舞われた。3月のオープン戦で右膝内側側副靱帯を損傷して開幕アウト。5月に1軍復帰したが、昇格2試合目で左手関節を骨折し、再び登録抹消となった。プロ3年目は自己最少の20試合出場に終わり、打率.173、1本塁打。コンディションを整え、4年目のリベンジに期待したい。

 ベテランの域に入った高橋周平内野手にとっても、もどかしいシーズンとなった。春季キャンプで右手を負傷し開幕は2軍スタート。4月に石川昂に代わり1軍昇格すると、得点圏打率は3割超えと勝負強さを発揮した。しかし6月の試合で、脱臼に加え周辺の靱帯も痛める重傷を負い、長期離脱を余儀なくされた。出場41試合は自己最少タイで本塁打は0本。石川昂と同様に三塁手としての期待が大きいだけに、復活は必要不可欠だ。

 怪我に悩まされた内野陣だったが、シーズンオフに舞い込んだ阿部寿樹内野手の4年ぶりの中日復帰は朗報といえる。2022年オフにトレードで楽天へ移籍。2025年は43試合で打率.219、3本塁打に終わり戦力外通告を受けていた。プロ11年目を迎える阿部の豊富な経験値は、若い選手の多いチームをとって、重要なピースとなるはずだ。(Full-Count編集部)