労使協定により当初はマイナー契約もデビュー後は契約延長可能 今オフのメジャー挑戦を表明している日本ハム大谷翔平投手の話題…
労使協定により当初はマイナー契約もデビュー後は契約延長可能
今オフのメジャー挑戦を表明している日本ハム大谷翔平投手の話題は、アメリカでも尽きることがない。現行のMLB労使協定に基づき、23歳の大谷は契約金に上限が設けられ、米国のアマチュア選手同様にマイナー契約で球団が6年の保有権を持つことになる。あと2年待って25歳を迎えれば、100億円を超える大型契約を勝ち取れることは間違いないと言われるが、“二刀流”右腕は金銭ではなく夢を追うことを選択。アメリカでは、大谷が野球を純粋に愛する気持ちも話題となっている。
大谷がポスティングされ、30球団いずれかのチームと契約を結んだ後は、フリーエージェント(FA)権を獲得する7年目まで大型契約は手に入れられないのだろうか。そんなことはない。メジャー登録期間が3シーズンに達した選手は、その年のオフから年俸調停権を手に入れ、保有権を持つ球団と年俸の交渉を行うことができる。また、成績が優秀な選手はメジャー登録期間が2シーズンでも“飛び級”で年俸調停権が手に入る“スーパー2”という制度もある。一方で、将来有望でチームの顔として長く在籍してもらいたいと願う球団は、スター選手が年俸調停権を手にする以前に長期メジャー契約を結び直すことが多い。米最大の移籍情報サイト「MLBトレードルーマーズ」では、メジャーデビューから1年以内に長期契約を結び直した選手を紹介し、大谷もその例に倣うであろう可能性に触れている。
マイナー契約を結んだ選手は、メジャーに昇格した場合、労使協定で定められるメジャー最低保証年俸を出場した日数に応じてもらうことができる。今季のメジャー最低保証額は54万5000ドル(約6160万円)で、大谷も開幕メジャー入りし、シーズンを通じてプレーすれば、これと同額がもらえる。だが、早々に契約延長すれば、それ以上の年俸がもらえることになる。
名遊撃手シモンズはデビュー1年後に7年65.5億円で契約延長
記事によれば、これまでメジャーデビュー、あるいはメジャー登録日数が30日に満たない速さで契約延長した例は3件ある。2008年4月にレイズはデビューからわずか6日の三塁手エバン・ロンゴリアと6年1750万ドル(約19億7800万円)+3年の球団オプションという契約延長をした。また、レイズは2011年12月にもメジャー登録が17日間の左腕マット・ムーアと5年1000万ドル(約11億3000万円)+3年の球団オプションで契約延長。2014年6月にはアストロズが一塁手ジョナサン・シングルトンがメジャー昇格した日に、5年1000万ドル(約11億3000万円)+3年の球団オプションという驚きの契約延長をした。
その他にもメジャー登録が50~156日以内で契約延長した選手として、6年2500万ドル(約28億2600万円)+2年の球団オプションで延長したホワイトソックスのティム・アンダーソン内野手、ロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手が存在。デビューから1年待てば、エンゼルスの名遊撃手アンドレルトン・シモンズのように7年5800万ドル(約65億5600万円)と契約はさらに大きくなるようだ。
今オフに契約する際、近い将来の契約延長を球団が約束することは禁じられているが、こういった例があるため「今オフに脂の乗ったオオタニがメジャー移籍することも、それほどおかしくないのかもしれない」と、記事では結論づけている。
日米間の新ポスティング制度が合意に達した後、実際に大谷がポスティングされるのは12月以降となりそうだが、それまでもしばらくは日米で大谷が話題の中心となりそうだ。(Full-Count編集部)