102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、神奈川・芦ノ湖から東京・大手町までの復路(5区間、109・6キロ…

 102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、神奈川・芦ノ湖から東京・大手町までの復路(5区間、109・6キロ)があり、往路優勝の青山学院大がそのまま首位を譲らずに逃げ切り、10時間37分34秒(速報値)の大会新で3年連続9度目の総合優勝を果たした。史上初の2度目の3連覇以上。昨年マークした大会記録を3分45秒更新した。

 山下りの6区では石川浩輝(1年)が区間3位の好走。18秒差の2位でスタートしていた早大との差を広げた。8区の塩出翔太(4年)が区間新記録の快走をみせ、独走態勢を築いた。

■【総合成績】

(1)青山学院大 10時間37分34秒(新記録)

(2)国学院大  10時間40分7秒(新記録)

(3)順天堂大  10時間43分55秒

(4)早稲田大  10時間44分29秒

(5)中央大   10時間44分31秒

(6)駒沢大   10時間44分50秒

(7)城西大   10時間46分17秒

(8)創価大   10時間51分40秒

(9)帝京大   10時間53分15秒

(10)日本大   10時間53分56秒

(11)中央学院大 10時間54分51秒

(12)東海大   10時間55分1秒

(13)神奈川大  10時間55分9秒

(14)東洋大   10時間56分27秒

(15)日本体育大 10時間56分42秒

(16)東京国際大 10時間58分16秒

(17)山梨学院大 10時間58分20秒

(18)東京農業大 11時間1分12秒

(19)大東文化大 11時間4分57秒

(20)立教大   11時間5分58秒

関東学生連合 10時間57分35秒(参考記録)

■青学大の盤石な走り さすがの調整力

 青山学院大が復路も盤石の走りを見せ、3年連続9度目の総合優勝を果たした。同一校による2度目の3連覇は史上初となる。

 復路に有力選手を残す中大、国学院大、駒大などにも逆転のチャンスがあると見られたが、青学大との差はなかなか縮まらなかった。

 復路は変更選手なしで臨んだ。ポイントとなった山下りの6区で、1年生の石川浩輝(長野・佐久長聖高)が区間3位の落ち着いた走り。2位早大、3位中大、4位国学院大との差を広げた。

 7区の佐藤愛斗(2年)も区間3位の走りでつなぎ、勝利を決定づけたのは8区塩出翔太(4年)の快走だった。3年連続で同区間を走る塩出は、難所の遊行寺坂も楽々登り切り、小松陽平(東海大)が2019年に出した最も古い区間記録(1時間3分49秒)を4秒更新。3年連続の区間賞でチームに勢いをつけた。

 「(区間記録を)狙っていた中で達成できてほっとしている。はじめから積極的な走りができた」と塩出。

 青学大は昨年10月の出雲駅伝で7位、11月の全日本大学駅伝で3位と敗れていた。5区の黒田朝日の驚異的な走りといい、箱根に向けての調整ぶりはさすがとしか言いようがない。

 大会前に原晋監督は言った。「前回の大会後、『今のままだと箱根で勝てる可能性は0%』と言ったところからのスタートだった。黒田頼みから、黒田を生かせるチームに変わった」。その言葉通りの快勝だった。

■【10区】(23.0キロ、鶴見~大手町)

 アンカーの10区は平坦(へいたん)なコースが続く。

 首位の青学大は折田壮太(2年)、2位の国学院大は尾熊迅斗(2年)が出走した。

 5.9キロの蒲田で、青学大と国学院大の差は2分11秒と中継所よりも広がった。

 13.5キロの新八ツ山橋の地点では2分23秒差に開いた。

 後方では3位の中大に早大が迫る。7位でスタートした駒大の佐藤圭汰(4年)は城西大を抜いて6位に浮上した。

 シード権争いでは復路一斉スタートだった帝京大が9位に浮上した。帝京大と7秒のタイム差で、日大と中央学院大が並走して10位を争っている。

■青学大が独走 折田が好タイム

 青学大の折田は1時間7分59秒の好タイムで独走態勢を築き、優勝を遂げた。2分33秒差の2位は国学院大で、同校の最高成績となった。

 予選会から勝ち上がった順大は山本悠(2年)が二つ順位を上げて3位に入った。4位は早大、5位は中大。

 6位の駒大は、佐藤が1時間7分31秒の区間新記録をマークした。

 シード権争いは帝京大が9位、日大が10位で12年ぶりに確保。11位中央学院大は55秒差で逃した。

 青山学院大の原監督は、史上初となる同一校による2度目の3連覇について「素直にうれしい。一年一年の積み重ねの結果だ。正しい技術力をもってやっていけば必ず結果は出る。それに学生たちが応えてくれた」と話した。

 10区の折田(2年)は「4連覇、5連覇、そして6連覇とつながるような走りを、来年もできるように、また1年頑張りたい」と語った。

■【9区】(23.1キロ、戸塚~鶴見)

 復路最長の23.1キロを走る復路のエース区間。

 青学大は箱根駅伝初出走となる佐藤有一(4年)、国学院大はルーキーの野田顕臣が出走している。3位中大は主将の吉居駿恭(4年)を起用した。

 7.7キロの権太坂で首位の青学大と2位国学院大の差は1分58秒に広がっている。後方では、予選会から勝ち上がった順大の石岡大侑(4年)が早大を抜いて4位に浮上した。

 14.5キロの横浜駅前で青学大と国学院大の差は2分15秒差になった。シード権争いは10位日大に、往路17位の帝京大が37秒差まで迫っている。

 青学大の佐藤有は1時間7分38秒の区間歴代3位のタイムで中継所に飛び込んだ。テレビ中継のインタビューで「自分のところで優勝できるかできないか決まると思っていた。ホッとしている」と話した。

 2位国学院大との差は1分59秒。3位は中大で4分23秒差、4位争いは早大が、一度は並ばれた順大を引き離してたすきを渡した。

 シード権争いは日大が一つ順位を上げて9位で中継所へ。10位中央学院大がそこから3秒差でたすきを渡した。復路一斉スタートで両校よりも前を走っている11位の帝京大はシード権まで14秒差に迫っている。