「箱根駅伝・往路」(2日、大手松~箱根町芦ノ湖駐車場) 1区から積み上げた往路Vへの手がかりが、シン・山の神に打ち砕か…

 「箱根駅伝・往路」(2日、大手松~箱根町芦ノ湖駐車場)

 1区から積み上げた往路Vへの手がかりが、シン・山の神に打ち砕かれた。15年ぶりの総合優勝を狙う早大が、ゴールまでわずか1・5キロ地点で青学大の黒田にかわされて2位。花田勝彦監督は苦笑いしながら「優勝したかったけど、黒田君が一枚も二枚も上手だった。抜くときにピースされた。悔しいけど強い」と完敗を認めた。

 レース前から出場大学の中で最も盤石と言われていた山上りの5区。大きいレンズのメガネと、人気アニメ「名探偵コナン」の主人公・工藤新一に名が似ていることから“山の名探偵”の異名を持つ工藤慎作(3年)が3年連続で出走した。1年時6位、2年時2位と経験を積んできた実力者。2位でたすきを受け取ると、10キロ手前でトップに躍り出た。

 ただ調整段階から疲労が抜けきらずにペースを上げきれず、黒田に追い付かれて19キロ過ぎに逆転を許した。工藤は「かなり足が止まっていた。抵抗できる状態ではなかった」。2位で芦ノ湖にたどり着くと、無念の涙ととともに崩れ落ちた。

 過去13度の総合優勝を誇る名門。22年の花田監督就任から着実に力を積み上げてきた。2区では山口智規(4年)が日本人トップの区間4位とエース対決に勝ち切り、4区ではスーパールーキー鈴木琉胤(るい、1年)が区間新記録にあと1秒まで迫る区間賞を獲得する好走。指揮官は「確実にチーム力は上がっている」と手応えを語った。

 18年ぶりの往路優勝は逃したが、差はわずか18秒。総合Vは視界に捉えている。「残り5人が頑張ってほしい」と名探偵が涙を拭いてメガネをかければ、花田監督も「まだまだ諦めていない。頑張りたい」と気合十分。青学大の独走を阻止する。