◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走往路(2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=…

◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走往路(2日、東京・千代田区大手町読売新聞社前スタート~神奈川・箱根町芦ノ湖ゴール=5区間107・5キロ)

 城西大が今大会の優勝候補に挙げられる青学大、早大、中大、国学院大、駒大の“5強”に食らいついた。5区の斎藤将也(4年)が右手を突き上げて往路5位でゴールに飛び込んだ。「2区でヴィクター(キムタイ)が新記録、3、4区も耐え、負けたらしょうがないと思うぐらい頑張った」と、青学大・黒田に次ぐ5区2位の力走に声が弾んだ。櫛部静二監督(54)は「1区以外(2区)で首位に立ったのは初。ウチはエリートじゃない。青学大らエリートと戦えるのは素晴らしい」と胸を張った。

 花の2区の異次元の走りが、チームを勢いづけた。6位で出たキムタイは、区間10位と失速した前回中盤の権太坂でギアを上げた。五十嵐真悟コーチ(39)からの「権太坂はビビるな」との助言を守ると、18キロ過ぎで中大を抜いて首位浮上。前回のR・エティーリ(東京国際大)の記録を22秒も更新する1時間5分9秒の区間新を樹立し、「最後の箱根でうれしい」と笑顔全開だった。

 キムタイは異国で強くなった。ケニア出身で幼い頃は約2000メートルの高地で育った。櫛部監督が導入した低酸素ルームで毎日約1時間走り、スタミナを維持。ケニアでは年中、甘い物を口にし、慣習のチャイタイムもあった。高地ではない日本ではエネルギーの消費量も少なく、1年時は約3キロ太ったが、同コーチは「性格はまじめ。ティータイムをやるなら別(の食べ物)で控えたり。ベストの60キロを維持できた」と成長に目を細める。卒業後は埼玉医科大グループに進むことが決まっており、大国ケニア代表入りし、世界のトップを目指す。

 往路3位で臨んだ前回の総合は6位。勝負の3日は4年生を中心に配置予定。指揮官は「穴がないメンバー。総合3位以上を目指す」と決意表明した。スローガンにもある「まだ見ぬ景色」を求めて、走り切る。