<第102回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間107・5キロ)箱根路にスーパールーキーが現れた。早大の鈴木琉胤(…

<第102回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間107・5キロ)

箱根路にスーパールーキーが現れた。早大の鈴木琉胤(るい、1年)が、1時間0分1秒の日本人最高記録で区間賞を獲得。25年に太田蒼生(青学大)が記録したタイムを23秒更新し、23年のヴィンセント(東京国際大)の区間記録にあと1秒に迫った。18年ぶりの往路優勝にはあと1歩届かなかったが、えんじのタスキを往路2位へと導いた。

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4区に起用された大物ルーキー鈴木が、初めての箱根路で度肝を抜いた。4位でタスキを受け取ると、城西大の桜井を抜いて一気にペースアップ。10キロ手前で駒大村上も悠々とかわし、2位に浮上した。25年の太田のタイムを23秒更新し、有言実行の区間賞。首位中大との差を30秒以上縮め、前年の3位を上回る往路2位の立役者となった。「4年生で走れない選手もたくさんいる中で、自分が託された。区間賞は勢いづけられるし、走りでお礼を表せた」。レース後のコメントにも、大物ぶりが漂った。

5000メートル高校歴代2位の記録を持つ19歳は、いかなる肩書をも捨てて走ってきた。全日本2区4位、出雲3区5位と世代随一の好走を披露したが「『1年生』というのは甘え。1年生だから何位でもいいではなく、1番を狙って走る。態度でかくいきたい」と野望は大きかった。強みは「つらい時も諦めずに走れること」。ハーフマラソンの距離を走ったのも今回が初だったが、大舞台でオリンピアン花田監督を「すごい選手になる」とうならせる、余裕と風格を見せつけた。

地元千葉で小1から中3までサッカーでならした。当時から周囲に「無限の運動量」と評された底抜けの体力が自慢だった。今大会には自身を含め1年生4人がエントリーした。「黄金世代になろうと話している」。駅伝は通過点と位置付け、28年ロサンゼルス五輪の長距離トラック種目出場も狙う超新星。えんじの旗振り役となる。【勝部晃多】

◆箱根で活躍した主なスーパー1年生 実井謙二郎(大東大)は88年1区、オツオリ(山梨学院大)は89年2区、武井隆次(早大)は91年1区で区間賞。渡辺康幸(早大)は93年2区を走りケニア人留学生のマヤカに続く区間2位。藤田敦史(駒大)は96年1区で区間2位。モグス(山梨学院大)は06年2区で区間賞は逃したが史上2位タイとなる12人抜きの快走。09年山登りの5区で柏原竜二(東洋大)はトップと約5分差の9位から8人抜きで区間新を樹立しチーム初の往路優勝に導いた。10年2区では村沢明伸(東海大)が日本人ルーキー史上最多の10人抜き。11年1区では大迫傑(早大)が同区の1年生最高タイムの1時間2分22秒で区間賞を獲得した。

◆鈴木琉胤(すずき・るい)2006年(平18)4月19日生まれ、千葉県松戸市出身。幼少期からサッカーに親しむが、中学校の先生の勧めで2年時から陸上の大会に出場。八千代松陰時代に5000メートル歴代高校2位、全国高校駅伝の1区で日本人歴代最高を記録。憧れの先輩は大迫傑。モットーは「好きこそ物の上手なれ」。身長176センチ。血液型O。