<ラグビー全国大学選手権:早大31-21帝京大>◇2日◇準決勝◇東京・MUFG国立競技場◇観衆2万7131人6大会ぶりに…

<ラグビー全国大学選手権:早大31-21帝京大>◇2日◇準決勝◇東京・MUFG国立競技場◇観衆2万7131人

6大会ぶりに早明の日本一決定戦が実現する。早大(関東対抗戦3位)が4連覇中の帝京大(同4位)を31-21で下し、11日に同じ会場で行われる決勝に駒を進めた。SO服部亮太(2年=佐賀工)が1トライ1PG1DGと試合を組み立て、前回決勝のリベンジを果たした。7大会ぶり頂点を狙う明大(同1位)は京産大(関西2位)に37-19と快勝し、2大会ぶりの決勝進出。25年12月の関東対抗戦は明大が勝利しており、注目の早明再戦となる。

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早大の背番号10は重圧をかいくぐった。20-14の前半38分。相手陣での連続攻撃を経て、服部はDGを選んだ。一瞬あっけにとられた場内が成功の笛と同時にわく。リードを9点に広げて前半を折り返し、相手に1トライ1ゴール以上の得点差をつけた。「3点を取った方が後々効いてくる。しっかり勝てたので、間違っていなかった」。司令塔はチームの勝利を喜んだ。

1年前の決勝。1年生SOとしてけん引し、同じ帝京大に立ち向かった。王者の徹底マークに本来の姿は消え、15-33の完敗だった。泣きじゃくる上級生を見ながら「4年生とできる最後の試合になるかもしれない。10番として弱気になったら迷惑をかける。思い切ってやる」と教訓を得た。前半5分には強気のランで先制トライを決め、一時7-14と逆転されながらも、強化してきたモールでFWが再逆転。試合の流れを読みながら冷静に判断した。

25年12月7日、勝利すれば優勝だった関東対抗戦の最終戦で明大に敗れた。3位で今大会は3回戦からの登場となり、準々決勝では関西王者の天理大に26-21で競り勝った。帝京大の連覇を止め、決勝では明大との再戦。この日、主将のCTB野中から「この山を登ってこそ、誰も文句のない優勝だ」と声がかかった。

敗戦から約1カ月後に迎える2度目の早明戦。大学日本一の時にのみ響く第2部歌「荒ぶる」へ、あとは突き進むだけだ。野中は「1年間、荒ぶるのために練習してきた。あと1勝、チーム全員で勝ち取りたい」と言い切った。頂をつかむ用意はできた。【松本航】