<全国高校サッカー選手権:尚志1-0神戸弘陵>◇2日◇3回戦◇浦和駒場尚志(福島)が7大会ぶりに8強に進んだ。神戸弘陵(…

<全国高校サッカー選手権:尚志1-0神戸弘陵>◇2日◇3回戦◇浦和駒場

尚志(福島)が7大会ぶりに8強に進んだ。

神戸弘陵(兵庫)との一戦は互いに譲らず、後半の追加タイムまで両軍無得点。PK戦突入寸前、コーナーキックからしぶとくつなぎ、FW臼井蒼悟(3年)がゴールネットを揺らした。準決勝進出をかけ、4日に帝京長岡(新潟)と対戦する。聖和学園(宮城)は日大藤沢(神奈川)に1-2で惜敗し、初の準々決勝進出はならなかった。

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後半33分。仲村浩二監督(53)はFW岡、MFの迫田と若林を一気に投入した。「点を取りに行くぞ」。3選手交代にメッセージを込めて送り出す。追加タイム4分、ついに均衡を破った。DF木村の右CKがファーサイドまで飛ぶと、FW根木が頭で合わせ、迫田がヘディングシュート、最後はFW臼井も頭でつなぎ劇的ゴール。臼井は「最後まで誰も諦めていなかった気持ちがつながった」と胸を張った。

強みを生かすプレーを見つめ直した。ヘディングを得意とする選手がそろうも、秋から冬にかけ、公式戦ではセットプレーでの得点に伸び悩んだ。仲村監督の「自分たちで考えなさい」の言葉に、動画などでプロのセットプレーを選手同士で共有。セットプレーの練習時間を増やした。その取り組みが奏功し、土壇場で勝利をつかんだ。CKを放った木村も「今日のプレーもずっと練習していた形だった」とうなずいた。

PK戦も覚悟の上、最後に待っていたドラマに仲村監督も「しびれましたね」と興奮状態。選手権の準々決勝進出は7大会ぶりだ。最近5年連続出場も過去4大会は初戦敗退が2回、2回戦敗退が2回。選手権ではしばらく好成績を残せていなかった。

それでも高校総体(インターハイ)4強とプリンスリーグ東北王者を弾みに今大会では3勝、国立まであと1歩のところまでたどり着いた。「今年のチームは『全員で戦う』という向上心があって、このままじゃ終われないというぐらいいいチームになってきたので、あと3つ。1つ1つ頑張りたいです」と指揮官は頂点を見据えた。【高橋香奈】