<第102回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間107・5キロ)今年も青学大・原晋監督(58)の采配が的中した。過…
<第102回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間107・5キロ)
今年も青学大・原晋監督(58)の采配が的中した。過去2大会連続で2区出走の黒田朝日(4年)を、当日変更で山登りの5区に抜てき。初出走で1時間7分16秒の区間新記録を樹立し、首位と3分24秒差の5番手から大逆転を飾った。なぜ前回2区区間3位で日本人トップだったエースを、5区で起用したのか。過去11大会で総合優勝8度の名将は、起用理由に黒田以外の成長を挙げた。
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采配がズバリと的中した原監督は、芦ノ湖での優勝インタビューで声を弾ませた。5区の黒田が、前回大会で同大の若林が樹立した区間記録を1分55秒も上回り「本当にすごいキャプテンですね。感動しました!」とにっこり。箱根の主役は、今年も青学大だった。
なぜ2区有力だった黒田を5区で起用したのか。1つ目は走りの適性にある。15年に神野、25年に若林を5区区間賞に育て上げた指揮官は「走る時に体が自然と前傾している。ハイブリッド走法と言うか。無酸素状態になっても、それを再生する特徴がある」と分析。黒田のフォームと体の機能に目を向け、入学時から5区のプランを温めてきた。
2つ目はチームの走力向上にある。これまでは昨春卒業の若林が在籍したため、黒田を2区に回していたが、昨年11月のMARCH対抗戦1万メートルでは5人が学生トップランナーの証である27分台をマーク。「他の1~4区の選手が大きく成長してくれた。これなら大きく離されずに黒田へつなげられる」。12月上旬の合宿後に黒田の5区起用を決断したという。この日は1区出走予定の荒巻が胃腸炎で急きょ欠場。4区予定だった小河原を1区に投入し、4区には出走予定ではなかった平松を配置した。黒田には何とか5番手でつなぎ、逆転劇を呼び込んだ。
「黒田5区」はサプライズ起用ではなく、本人の適性やチーム事情を見極めた上での最適解。的確な采配も光り、同一チームでは史上初となる2度目の3連覇に1歩近づいた。【藤塚大輔】