<全国高校サッカー選手権:日大藤沢2-1聖和学園>◇2日◇3回戦◇U等々力尚志(福島)が7大会ぶりに8強に進んだ。神戸弘…
<全国高校サッカー選手権:日大藤沢2-1聖和学園>◇2日◇3回戦◇U等々力
尚志(福島)が7大会ぶりに8強に進んだ。神戸弘陵(兵庫)との一戦は互いに譲らず、後半の追加タイムまで両軍無得点。PK戦突入寸前、コーナーキックからしぶとくつなぎ、FW臼井蒼悟(3年)がゴールネットを揺らした。準決勝進出をかけ、4日に帝京長岡(新潟)と対戦する。聖和学園(宮城)は日大藤沢(神奈川)に1-2で惜敗し、初の準々決勝進出はならなかった。
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聖和学園の快進撃が終わった。0-1の前半終了間際にFW布施唯斗(3年)のゴールで振り出しに戻し、試合を折り返すも、後半19分に決勝点を献上した。加見成司監督(53)は「このチームで今できることの精いっぱいはできたと思います」と言い切った。
記憶に残るサッカーを-。聖和学園が掲げてきたテーマを体現した。宮城大会優勝の仙台育英がいじめ問題により出場を辞退。聖和学園も今夏に一部部員による不祥事が発覚していたが、対象生徒を除くメンバーで準優勝。繰り上げでの本戦出場権利が回ってきた。
そこで指揮官は選手らを集め問いかけた。
「いろんなことを言われたり書かれたり、目にしたり耳にしたりするかもしれない。いざ出てみたら『出なかったほうがよかった』と思うかもしれない。それでもお前たちは覚悟を持ってできるのか」
全員が手を挙げ、「出場したい」と口にした。
最後まで代表校らしい堂々たる戦いだった。ラストプレーでロングスローから好機を演出。惜しくも決まらず、終了を告げる長いホイッスルが鳴ったが、イレブンはすがすがしい表情だった。加見監督も「どういう形であれ、憧れてきた選手権に出場できたので、『最低限いいパフォーマンスをして頑張ろう』と話してきました。しっかり出し切ったと思います」と、2勝を挙げた今大会を振り返った。次は先輩らの姿を記憶に刻んだ後輩たちが、伝統をつないでいく。