ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた西武今井達也投手(27)が、アストロズと3年総額5400万ドル(約8…
ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた西武今井達也投手(27)が、アストロズと3年総額5400万ドル(約83億7000万円)で合意したことが1日(日本時間2日)、明らかになった。今まで名前の挙がっていなかった球団と、しかも予想外の条件での合意。日米球界を驚かせた契約の背景とは。
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昨年11月から始まった今井争奪戦が、米国のニューイヤーに決着した。交渉解禁以来、ヤンキース、フィリーズなど資金力が潤沢な強豪が有力候補に挙げられた中、米東部時間2日午後5時(日本時間3日午前7時)の交渉期限を前に、これまでノーマーク的な存在だったアストロズが大逆転で着地を決めた。
今オフ、FA市場の先発投手陣の中で上位にランクされた今井に対し、米メディア内では7年総額1億5400万ドル(約238億7000万円)前後と予想する声も聞かれた。その一方で、米国で実績のない投手と長期契約するリスクを懸念する声も聞かれた。有力視されたヤ軍、フ軍、メッツなどは代理人側と接触を取り続けていたものの、最後まで具体的なオファーには慎重な姿勢だった。
実際、昨年12月下旬の段階で、正式オファーが届かなかった経緯を受け、代理人を務めるボラス氏側が6年~7年と見込まれていた契約年数を3年~4年に譲歩したとの情報が、米球界に流れた。その結果、それまで超高額の「マネー合戦」を静観していた他球団にもチャンスが拡大し、ホワイトソックスなど複数球団が緊急参戦。作新学院時代から視察を続けてきたア軍が、最後に駆け込む形で今井を口説き落とした。
ア軍は21年から4年連続で地区優勝を果たし、22年にはワールドシリーズを制覇したものの、昨季はポストシーズン進出を逃し、先発投手陣の補強に着手していた。24年のトレード期限直前には、菊池雄星(現エンゼルス)をブルージェイズから獲得。独自のデータを基に、菊池のレベルアップをサポートするなど、戦術、総合力ともメジャートップクラスだけに、今井にとっても申し分ない環境となりそうだ。
▽公式Xで動画を配信したニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者「ほとんど名前が出ていなかった球団だ。アストロズは投手獲得を目指してはいたが、資金はそれほどないと考えられていた。だが、ふたを開けてみたら、我々が思っていた以上に資金があり、大きな契約をまとめた」