高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。その…

高校野球界では昨年も、たくさんのヒーローが誕生した。秋からの新チームにも、今年、輝きを増しそうな選手はたくさんいる。そのなかで未来のヒーロー発掘も含め、好プレーヤーを紹介していきたい。

 昨年、2年ぶりに埼玉秋季大会で優勝を収めた花咲徳栄は、関東大会でも準優勝。13年ぶりの決勝進出で、来年春のセンバツ出場を確実にしている。その名門の背番号1を背負う、最速145キロ・黒川 凌大投手(2年)は、好投を演じてチームに貢献してきた。

 秋季関東大会では初戦で9失点しながら完投勝利を挙げると、2日後の準々決勝では6回3安打の完封勝利。来年春のセンバツ出場に大きく前進するコールド勝ちをもたらした。さらに4日後の準決勝では栃木を制した佐野日大相手に4失点完投勝利。タフな右腕なしでは秋季大会の結果はなかったと言っても過言ではない。

 ダイナミックな投球フォームから繰り出される直球には重みを感じる。右打者の内角への直球は、ややシュート気味な球も多く、打者がつまっているシーンも多く見られた。さらに、右打者への外角にキレのあるスライダーも特徴の一つ。小さく曲がるものと、大きく曲がるものがある。カット気味な小さく曲がる球はブレーキもかかり、打者からすればボール球でもスイングにいきたくなりそう。重みのある直球に、左右に曲がる変化球を武器に打者を「制圧」する。

 元柔道家を母に持ち、精神的にも肉体的にもタフな性格を引き継いだ。センバツの大舞台でも、タフなマウンド姿を見せてくれるに違いない。