昨季にセ・リーグを独走した藤川阪神(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 2026年のプロ野球…

昨季にセ・リーグを独走した藤川阪神(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 2026年のプロ野球開幕は3月27日。球春到来はまだ先だが、一足早く、“妄想”で開幕オーダーを考えてみたい。今回はセ・リーグの覇者である阪神編だ。

 指導者未経験だった藤川球児監督の巧みなマネジメントも冴え、「個」の力の結集でもって他球団を圧倒し続けた25年の阪神。前任者の岡田彰布監督時代に成しえなかった球団史上初の連覇に向け、視界は良好と言えるだろう。

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 来季に向けて「熱覇」をスローガンに掲げて挑んだ今オフは、助っ人補強を含めた強化を着々と進めた。流出危機が叫ばれた近本光司、梅野隆太郎が早々に残留を決意。とりわけ、生え抜きで、いまだ藤川体制下でも不動のリードオフマンを務めている近本を引き留められた影響は計り知れない。

 さらに野手の助っ人では、内野の複数ポジションをマルチにこなす中距離砲のキャム・ディベイニーと契約。木浪聖也や小幡竜平を起用するも固定しきれず、25年の「穴」ともなった遊撃にテコ入れを図った形だ。マイナー通算打率.254、85本塁打、OPS.783と実績十分の28歳は、攻守に幅をもたらす適材適所の獲得と言えよう。

 ドラフトで引き当てた立石正広(1位指名)と谷端将伍(2位指名)も含めて充実のオフを終え、藤川監督は、すでに打線の大幅な入れ替えも示唆。26年シーズンに限らない中長期の戦いを見据えて、新たな構想を想像していく可能性は大いにある。

 そうした中で、“妄想”開幕オーダーは以下の通りにした。

(中)近本光司
(二)中野拓夢
(右)森下翔太
(三)佐藤輝明
(一)大山悠輔
(遊)ディベイニー
(左)立石正広
(捕)坂本誠志郎
(投)村上頌樹

 指揮官の宣言通りにイチから打線を見直して、入れ替える可能性はある。25年に他球団を圧倒して、リーグ王者となった阪神だが、チーム打率は.245、OPS.666、得点圏打率.238と火力が乏しかった感は否めない。

 しかし、昨季にリーグ二冠王となった佐藤を軸とした打線を根本から瓦解させるのは、相当なリスクも伴う。やはり1番から5番までは、固定するのが“妥当”ではないだろうか。

開幕投手を村上に指名した背景は?

 見どころは、し烈を極めるであろう2つのポジション争い。

 まず一つ目は左翼手。現時点では、昨秋のドラフトにおける「超目玉」となった立石が、本命。大学時代は三塁が主戦場だったスラッガーだが、オフには外野での調整も実施。守備がある程度のレベルでこなせるのであれば、彼の起用は手堅いと言えよう。

 ここに前川右京、髙寺望夢、谷端、そして現役ドラフトでヤクルトから加わった濱田太貴が絡むことになる。若く、長期的に打線の核にもなり得る彼らの競争は、チーム力の底上げともなる。

 そしてもう一つは、遊撃手だ。

 25年は、小幡竜平がキャリアハイの89試合に出場し、打率.223、5本塁打、17打点をマーク。次いで木浪聖也、内外野を守れるユーティリティとして知られる熊谷敬宥も起用されたが、いずれも打率.250を超えず、絶対的な地位が確約されているとは言い難い。

 そこであえてディベイニーを抜擢した。NPB1年目となる助っ人だが、強肩を利した守備とパンチ力を秘める打撃は、魅力に溢れている。打線の厚みという積年の課題を加味しても、クリーンアップの背後となる6番がハマるかは、一つのポイントだ。

 開幕投手には村上を推したい。昨季にチーム最多の14勝を挙げ、防御率2.10、WHIP0.89の圧巻成績を残した27歳の安定感は、多士済々の投手陣の中でも頭一つ抜けていると言っていい。才木浩人や大竹耕太郎など実力派投手たちを起用する選択肢もあるが、背番号41で勝利を手繰り寄せ、スタートダッシュを切っていきたい。

 繰り返すが、藤川監督が口にする“変化”を考慮するなら、打線をガラッと入れ替えるのも興味深い。単純に想像するだけでも「森下の4番」「佐藤の2番」「ディベイニーのクリーンアップ抜擢」など様々なアイデアが沸く。

 果たして、26年の猛虎の最適解はどのような形となるのか。指揮官の決断が連覇、さらには日本一に向けたカギとなるのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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