2026年が幕を開けた。様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の昨年を、都道府県別に振り返ってみたい。 和歌山県で…
2026年が幕を開けた。様々なトピックスで熱く盛り上がった高校野球界の昨年を、都道府県別に振り返ってみたい。
和歌山県では名門・智弁和歌山がセンバツ準優勝の活躍を見せた。「超タレント軍団」と呼ばれたチームは優勝候補に挙げられ、順当に決勝へ。最後は公式戦連勝を続ける横浜(神奈川)の前に敗れ、2回目のセンバツVは逃したが、選手個々が実力を出し切った。
エース右腕・渡邉 颯人投手(3年)と、剛腕の宮口 龍斗投手(3年)が投手陣を引っ張った。打線では4番の福元 聖矢外野手(3年)に、1番の藤田 一波外野手(3年)が得点源となった。センターの藤田は決勝でダイビングスーパーキャッチを魅せるなど、攻守にわたる素質の高さを披露した。
センバツ後の春季県大会でも優勝。近畿大会でも準優勝を果たすと、夏も強かった。県大会5試合中、4試合が完封試合。5試合の失点は3回戦で喫した3点のみで、28度目の夏甲子園出場を決めた。甲子園では強豪・花巻東(岩手)との対戦となり、まさかの初戦敗退に散ったが、たぐいまれなタレント軍団としてチームの歴史に名を残した。
なお、夏の甲子園では山田 希翔主将(3年)が選手宣誓を行った。同じ高校の2年連続の「大役」となり、1932年、33年の中京商(現・中京大中京=愛知)以来92年ぶり、史上2度目の出来事だった。
「王者」の強さが際立つなか、「新鋭」の登場もあった。ソフトバンクの名将・小久保監督の母校である星林が、春季大会で市和歌山などを破って準優勝を果たし、夏も和歌山東、耐久などを撃破して、27年ぶりの4強入りを果たした。
秋は近大新宮が2005年の創部以来、初の優勝を手にした。秋季大会の準々決勝で智弁和歌山を撃破。1対3で迎えた8回に一挙8得点しての大逆転勝利だった。決勝では市和歌山との継続試合を逆転で制して、初の栄冠を手にした。秋の県下新人戦で優勝していた智弁和歌山を撃破した自信を胸に、今年の活躍も期待できそうだ。
市和歌山は昨夏甲子園でも登板した、最速150キロ右腕・丹羽 涼介投手(2年)を擁する。ドラフト上候補にも名前が挙がる右腕が今年の軸となりそうだ。