MLBドラフトを目指して米大学に編入が決まった佐藤(C)産経新聞社 師走の日本球界に、その一報は衝撃とともにもたらされま…

MLBドラフトを目指して米大学に編入が決まった佐藤(C)産経新聞社
師走の日本球界に、その一報は衝撃とともにもたらされました。
仙台大の最速159キロ右腕・佐藤幻瑛がチームを離れ、米ペンシルベニア州立大に編入することを、自身のインスタグラムで公表。ペンシルベニア州立大も編入を歓迎する投稿を、公式SNSで発信したのです。
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アマチュア球界の取材歴が長いスポーツライターは言います。
「佐藤は青森の県立高校・柏木農業から仙台大に進学し、才能を開花させ、2025年7月の日米大学野球選手権では日本代表として、3試合に救援。日本の5戦全勝に貢献し、26年のドラフト1位候補として注目を集めていました。今回のペンシルベニア州立大編入は、再来年夏のMLBドラフト指名を目指してのものと見られています。当然、佐藤一人の意思で行えるものではないので、エージェントが間に入り、手引きしたとされています」
国内アマチュアのトップ選手が、メジャー行きを見据えて慣れ親しんだチームを去るという現実は、日本のプロアマ球界関係者に大きなショックを与えています。
前述のスポーツライターはこう続けます。
「今後、名門校のエースや主砲へ、指導者を介さずにエージェントが接触し、『チームから離れた方がメジャー挑戦の近道だ。ビッグマネーを手にできる』と米大学への編入を勧める例が出てくる可能性もあります。その場合、名門校の監督は『卒業までは一緒にやろう』と引き留めることができるのか。なかなか難しい局面と言えるでしょう」
「日本の高校野球、そして大学野球はあくまで『教育の一環』として、チームの和、人間教育を大切にしてきた経緯がある。誘われた有望選手は、仲間との絆、指導者への恩義という義理人情を優先し、卒業までチームで頑張るのか。あるいはチームを離れ、新たな環境に飛び込むのか。確かにMLBマネーは魅力的ですが、そうなると国内の空洞化は避けられない。この流れが大学にとどまらず、高校まで押し寄せたらどうなるのか……学生野球の指導者にとって、悩みは尽きないことでしょう」
裏を返せば、MLBがそれだけ日本のアマチュア球界にとって、身近な存在になっているとも言えるでしょう。今後の成り行きが注目されます。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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