2026年のドラフトで1位候補に挙がる二刀流・菰田 陽生投手(山梨学院)。194センチ100キロと規格外の体から最速15…

2026年のドラフトで1位候補に挙がる二刀流・菰田 陽生投手(山梨学院)。194センチ100キロと規格外の体から最速152キロの速球、高校通算30本塁打超を記録している。

 二刀流として大谷翔平以来の大器に注目する球団も多い。最終学年はどんな進化をたどるのか予想していきたい。

 まず投手としては、夏に本領を発揮するのではないか。昨夏甲子園の準決勝で肘を痛めた影響で、秋の関東大会、明治神宮大会では140キロ台前半しか出ていなかった。菰田は神宮大会で「自分の出来る範囲で全力は出しています」と答えたが、甲子園から3ヶ月では元に戻らなかった。

 センバツまでに再び剛速球を投げられるかは未知数だ。また、大型投手の出力のコントロールは難しく、急激に球速が出ると、かえって肘への負荷が大きい。慎重に1試合で投げられる球数、イニングを増やしていき、最後の夏にピークに持って行く調整になるだろう。うまくいけば、155キロは期待できる。安定して150キロ台を投げて、それに耐えられる肉体づくりをしていきたい。

 昨夏の投球はストレート主体だったが、今年も同様、ストレート主体で圧倒出来る投球を目指すべきだ。夏の甲子園で菰田は横振りになっていた投球フォームを縦に振り下ろすことで、長身を最大限に生かした高角度の直球を投げられるようになった。140キロ台前半でも簡単に打ち返せない凄みがあり、同じ球質のまま常時150キロ台になればさらに空振り率が高まるだろう。変化球にこだわりすぎてストレートが走らない投球よりも、常に剛速球は投げられる状態にしていきたい。

 一方、打者としては、昨夏以降、技術的に進化した。昨春の関東大会までは顎が上がって、目線がブレる欠点があったが、夏の甲子園を見ると目線の位置が安定して打てるゾーンが格段に広がった。スイングスピードも速く、捉えた時の打球はひと伸びする。昨秋の関東大会では詰まりながらバックスクリーン弾を放っている。

 明治神宮大会ではややタイミングが遅れ気味だったが、今春には次元の違う打撃成績を残すかもしれない。

 また、昨秋から三塁守備を始めたが、動き自体は悪くない。驚いたのは軽い投げ方でぐっと伸びのあるスローイングをしていること。深い位置からでもしっかりとアウトにできる強肩ぶりを見せている。

 史上稀に見るスケールの大きさを持った菰田。ドラフト1位はほぼ確定だろう。夏には投打ともに暴れる姿が予想できる。

 最近では福岡大大濠から日本ハム入りした柴田獅子投手が二刀流を実践して、投打どちらでも公式戦に出場しているが、菰田も二刀流で育てられる逸材である。

 まずは出場が有力なセンバツでどんな伝説を残すのか、注目していきたい。