阪神・大山悠輔内野手(31)と森下翔太外野手(25)が新春対談で、球団初のセ・リーグ連覇&日本一奪還イヤーの幕開けを飾…
阪神・大山悠輔内野手(31)と森下翔太外野手(25)が新春対談で、球団初のセ・リーグ連覇&日本一奪還イヤーの幕開けを飾った。チームでは中軸を担う先輩後輩が、兄弟のようなほほ笑ましい関係性を披露。今季の目標や意気込みに加え、ドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=やWBCについても語り尽くした。
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-2人の関係性は。
大山「先輩後輩でしょ」
森下「そりゃそうっすね。先輩後輩。けどロッカーも隣同士でしゃべる機会、タイミングは多いのかなと」
大山「先輩後輩ですけど、よく言えば友達みたいな関係を作りたいなと思っていたので、いい雰囲気なのかなとは思います」
-野球の話は。
大山「もちろんそういう話もしますし、いろんな話はしますね」
-初めて会った時の印象とそこから変化は。
森下「本当に初めては(23年の春季)キャンプですよね。その時は僕がけがをして途中くらいから(1軍キャンプに)いって、しゃべっていないので。シーズン中からじゃないですか」
大山「キャンプで見ていて『すげえ打つな』って。勢いがすごかったですね」
-プレーでの勢いがすごかった。
大山「出れば打つし、存在感というか、1年目新人の雰囲気じゃないなって感じましたね」
-大山選手の印象は変わったか。
森下「距離が近づくにつれてフレンドリーというか。関わる前は結構寡黙というかあまりしゃべらないタイプかなって印象はありましたけど、今ではたわいもない野球以外の話もしますし、すごく印象は変わったかなと思います」
-お互いのうらやましいところは。
大山「その時の感情を出せるというのは、やろうと思ってもなかなかできないと思うし、素の部分を出せるのはうらやましいというかすごいなと思います。イケイケの時の雰囲気は誰にも止められないんだろうなっていうのはあるので、そこはすごいなと思っています」
森下「存在がすごいというか、大山さんが抜けるとチームにとって不安だなって思う肌感覚がある。それはみんな感じていて、いるといないので全然違いますし、いてくれるだけでチームが締まる感覚があるので。自分みたいなイケイケでいるタイプもいれば、大山さんみたいにどっしりしているタイプがいるからチームってまとまると思うので、大山さんが出続ける限りは、自分はイケイケでいこうかなと思っています」
-お互いの直してほしいところは。
森下「自分はないっすよ(笑)」
大山「何があるかな」
森下「ないっすかね。それでもいいですよ(笑)」
大山「それこそいい時はいいですけど、悪い時に、感情が昂(たかぶ)った時に、人に見せない方がいいんじゃないかなって面もどうしても多少は出てしまう。しょうがないとは思うんですけど。そこを違ったところで発散できる方法とかを見つけたら変わってくると思いますし。でも素直に出てしまう性格っていうのはわかっているので、そこをなんとかカバーするのが僕たちの仕事。そこはうまくやっていきたいなと思います」
-25年7月2日の巨人戦(甲子園)の八回2死一、二塁で大山選手が遊撃に内野安打を打って、森下選手が神走塁で先制した試合は印象的だった。
大山「僕ってよりはあれは森下だと思いますし。あれで勝てたのでそこが一番だと思います」
森下「田中瑛斗投手にかなり苦戦していて、連打は出ないと思っていて。大山さんが打って決めるか、終わるかっていうのはセカンドベース上から感じていて。その中で大山さんが打ってくれると信じて、自分も(三塁コーチャーの)田中コーチの回すところについていった感じなので。自分はヒットだと思って走り出して、泉口さんが正面に入ったのも見えたので、それもエラーすると思って全力で走っていた。自分が大山さんも田中コーチも信じた1点だったなって。すごくいい野球ができた試合じゃないかなと思っています」
-大山選手は大卒4年目に打率、本塁打がキャリアハイ。4年目を迎える森下選手に伝えたいことは。
大山「いや、森下と僕はもう違うので。1年目から試合に出て結果を残し続けているので僕から言うことはありません。考え方もしっかりしているし、自分がうまくなるためにどうしたらいいかっていうのを常に考えて行動していると思うので、そのまましっかりやってってもらえればいいと思います。足りないところは僕がカバーしてやっていければいいと思うので。そういう仕事を、役割をしたいと僕は思っているので、今のままどんどん、どんどん前に進んでもらえればいいのかなと思います」
森下「自分もそういうところを逆に割り切っているというか、大山さんがいるっていうことに頼り切っているんですけど。逆にそのやりやすさを自分は結果として残すことで、大山さんに対する、プレッシャーの軽減をしていきたいなっていうのも思っているので。やっぱり自分とテルさんが多分クリーンアップを打つ中で、大山さんの前に1点取っとけばすごく楽な形で入れる。逆にこっちが凡退するとプレッシャーがかかる状態っていうところは、やりやすさを作ってくれている分、結果で出していきたいかなとは思っています」
-大山選手は、昨季は佐藤選手と森下選手に引っ張られたと言っていたが、今季は自分が引っ張って行きたい思いはあるか。
大山「それはもちろんです。やっぱり僕がしっかりすれば、もっともっと流れもつながると思いますし、日本シリーズを見ていても、やっぱり僕で切れればああいう試合になってしまうってわかっているので。僕がもっともっとしっかりすれば、楽に勝てる試合であったり、負けてる試合でも逆転であったり、そういった試合が増えてくると思うので。まだまだやらないといけないなと思っています」
-森下選手の今季への意気込みは。
森下「常にキャリアハイを残し続けるのは、自分の中での永遠のテーマにはなってくると思う。もちろん去年よりいい数字をという中で、昨季は143試合出てみて、この月が疲れが出てきて打てないとか、コンディション的にもすごく勉強になった1年でもあったので。言ったらプロ野球をちゃんと知って迎える初めての年になると思うので。相手のピッチャーも研究してくると思うので、結果を残しづらい環境の中で、どれだけキャリアハイを残すかっていうところにもこだわりながらやりたいなと思います」
-今季こだわりたい数字は。
大山「打点ですね。やっぱりそこが求められているところだと思いますし。打点というか、得点を取ることです。得点を取ることでどれだけ楽になるかっていうところだと思うので。自分で作る点もありますけど、セカンドゴロで1点、内野ゴロで1点とか、そういう場面ってあると思うので、そういうところでなんとか1点を取れる。そうすることでチームの流れも変わる場面もあると思うので、とにかくチームに得点をつけるっていう、そこはしっかりとこだわりたいなと思っています」
森下「オフのテーマがホームランっていうところなんで自分の中では。ホームランを打っていきたい。その中でやっぱりタイトルってところを。テルさんと打点で世間的には争っている形になっていましたけど、自分の中では全然争っている感覚はなくて。結局ホームランが打てる選手が打撃タイトルを取ってくるっていうのはすごく感じたんで。その中で自分らしい勝負強いバッティングが重なってくればね。打点王もそうですけど、打率ももっともっと上の数字を目指せる。ホームランっていうところにはよりこだわってやりたいなと思っています」
-昨季は佐藤選手が100打点。目指したい数字か。
大山「僕は前に2人がいるので。2人がチャンスで凡退した後、そういうところで打つことで、僕が福留さんとかにそういうふうにやってもらったようにするのが仕事だと思うので。100打点っていうところ、数字も大事ですけど、そういった打席っていうのは、一番こだわりたい、大事にしたいとは思います」
森下「自分も打点に特にフォーカスしてやるわけではないですけど、それこそホームランが打てれば打点もつくので。毎打席ホームランを狙うわけではなく、技術的にいつでもホームランが打てるような技術をつけたい。もちろん打率、打点、打撃のあらゆるタイトルは全て取る勢いというか、気持ちではオフシーズンに取り組みますけど。その中で100打点っていうプロ野球の中の一つの指標があるんだとしたら、行きたいなっていう気持ちはありますけど、そこを目指していくわけではないかなっていう感じです」
-今季これぐらい打ってほしいというのはお互いあるか。
森下「凡退したところで大山さんがかえしてくれれば、自分の気持ちも晴れるので。けど、なるべくそういう状況を作らないようにするのが自分の立ち位置でもある。なるべく作らないけど、作ってしまった時はかえしてほしいっていう感じです」
大山「そうですね。もうどんどんイケイケでやってもらえればいいと思うので、見習っていければなと思いますし。難しいな」
-ホームランをこれだけ打ってほしいとかは。
大山「その数字を取ったら(ホームラン王を)取れるっていうのじゃないので、相手がいることなんで。とにかくその気持ちっていう部分では強いものを持っていると思うので。それを続けて頑張ってもらいたいと思います」
-立石選手が入団した。印象や、同じドラフト1位としてサポートしていきたいことは。
森下「自分は(同じトレーニング施設に通っていて)打撃も間近で見たりしている。自分の1年目より確実に技術は上だし、普通にやれば結果が残せるタイプだと思うので。あとは自分自身に負けないというか、日本一のファンの元でプレーをするっていうプレッシャー、競合してドラ1になる苦しみも、自分はされたことがないのであれですけど、あると思うので。プレッシャーにいかに結果で応えていくかっていうだけだと思います。もうポテンシャルは間違いないので」
-大山選手は立石選手の打撃を見たことは。
大山「ないですね。でもやっぱりあれだけ注目されて、阪神っていうちょっと特殊なところに来るっていうことで、野球以外の苦しみ、大変さが絶対あると思う。そこは僕もそうですし、森下も経験していると思うので、そういったところの負担を軽減できるように、僕たちの経験を伝えてあげたいなと思います。持っている力はすごいものがあると思うので、そこはどんどんやってもらいたいですけど、違うところで力になれたらいいなと思っています。関係とかは多分、森下とかの方が近いと思うので、やってくれると思いますけど。やりやすい環境をつくってあげる。そういった仕事もあると思うので、やってあげたいなと思いますね」
-球団初のセ・リーグ連覇、日本一奪還へ。
森下「タイガースの歴史をまた作る上で、達成できなかったのも経験したので。連覇っていうよりかは、今年また優勝するっていう思いでやった結果が連覇につながればなっていう感じです」
大山「前回優勝して、連覇っていう目標を掲げて、2024年できなくて、すごい悔しかったんで、その悔しさをまたぶつけられるチャンスを自分たちでつかむことができたので。連覇っていう、みんなが思っていることだと思うので、それに向けて全員でしっかり頑張るだけかなと思う。まだまだレベルアップする必要もあると思いますし、去年のようにうまくいくっていう保証もないので、また気を引き締めて頑張りたいなと思います」
-今年はWBCもある。
大山「頑張れよ、おまえ」
森下「選ばれるかわかってないっすよ。WBCはもちろん出たいし、行きたいし、経験としてもチャンスがある限りは永遠に目指していこうかなと思っています」
大山「頑張れ!」
◆大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)1994年12月19日生まれ、31歳。茨城県出身。181センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。つくば秀英高、白鷗大を経て、16年度ドラフト1位で阪神入団。23年には最高出塁率(・403)のタイトルを獲得するなど4番としてリーグ優勝に貢献。23、25年には共にベストナイン、ゴールデングラブ賞に選出された。
◆森下 翔太(もりした・しょうた)2000年8月14日生まれ、25歳。横浜市出身。182センチ、93キロ。右投げ右打ち。外野手。東海大相模、中大を経て22年度ドラフト1位で阪神入団。25年は自己最多143試合で打率・275、23本塁打、89打点。打率は自己最高タイ、本塁打と打点はキャリアハイの成績でベストナインとゴールデングラブ賞に選出。24年プレミア12日本代表。