サッカー日本代表は今年6月開幕のW杯北中米大会で優勝を目指す。史上最速で出場権を獲得し、選手層の幅を広げながらチームの強…
サッカー日本代表は今年6月開幕のW杯北中米大会で優勝を目指す。史上最速で出場権を獲得し、選手層の幅を広げながらチームの強化を図ってきた日本代表の森保一監督(57)が新春インタビューに応じた。本大会はオランダ、チュニジア、欧州プレーオフB勝者と同じF組。新年のテーマをシンプルに「勝つ」と設定した。大舞台までの半年を有効活用し、世界一への準備を進める。【取材・構成=佐藤成】
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いよいよW杯イヤーが幕を開ける。充実の25年を経て、目標の世界一への歩みを着実に進める。抱負を問われると、こう語った。
森保監督 「勝つ」じゃないですか。結果だと思います。日本代表の今の勝利と日本サッカーの発展のために我々が活動しているという信念がある。W杯については勝つということと、過去からの歴史を受け継いで常に右肩上がりの日本サッカーがある中で今できる最大限のことをやって未来につないでいく、その信念のもとでまずはやっていきたいと思います。(今年の漢字は)「勝」かな。W杯の年なので「勝」。
1年前は「進」と25年のテーマを掲げて突っ走った。W杯アジア最終予選を史上最速で突破し、国内組主体で臨んだ東アジアE-1選手権で優勝。9月からは世界の強豪との力試しで現在地を図った。ブラジルに初めて勝利するなど、確かな強さを印象づけた。
森保監督 すべて進化している。選手も経験値が上がってレベルアップしてくれている。チームでいうと戦術的なところはより幅広く選手たちに伝わっていると思いますし、進歩していると思いますね。
コーチ時代も含めて自身3度目のW杯。サッカー界に身を置く者として、何度立っても格別な舞台だ。特に今回は、選手として93年に「ドーハの悲劇」であと1歩で逃した94年W杯と同じ開催地の米国に約30年の時を経て監督として立つ。
森保監督 W杯は誇りをかけて戦う場という感じですね。代表戦は全てそうだと思いますけど、国の代表として、国を背負って戦う場かなと思いますね。FIFA(国際サッカー連盟)の環境づくりは本当に素晴らしくて、夢の大会だなという感慨深さは最初に立ったときに出てきますね。あとは君が代を歌う時にまた違う感覚に、この舞台でやれて、幸せだなという思いがまた環境からも湧き出てきますね。
本大会はオランダ、チュニジア、欧州プレーオフB勝者と同組で、中部地域で1次リーグを戦う。2位以内で突破すれば、C組のブラジル、モロッコのどちらかと決勝トーナメント1回戦で戦う可能性が高い。険しい道であることは承知の上で、頂を目指す。12月初旬にはW杯抽選会後に決勝の地、米ニュージャージーのメットライフスタジアムを視察。優勝する想像を膨らませたのか。
森保監督 あまり(トロフィーアップを)思い描いてはいないです。そこでまずは選手をプレーする方にもっていきたいなという気持ちでしたね。まだアメフト仕様でしたけど、天然芝が張られてサッカー仕様になるというスタジアムのイメージはしてきました。
日本サッカー協会は「2050年までのW杯優勝」を宣言している。ドイツ、スペインを連破した前回大会は決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦の末敗れて、16強で散った。悔しさも胸に秘めながら、成熟した2期目で大目標に向かう。
森保監督 2050年は本命優勝で、今はダークホースで優勝を狙いに行く形だと思ってますけど、その時間軸の中で、とにかく今よりも力をつけて未来につなげていくみたいな思いが圧倒的に強いです。勝って積み上げて、勝って成長していくということができれば一番いいなと思っています。