12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN師走の超強者祭りで、ダニー・サバテロ選手(32歳・アメリカ)…

12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN師走の超強者祭りで、ダニー・サバテロ選手(32歳・アメリカ)が井上直樹選手からRIZINバンタム級王座を奪取した。判定2-1の接戦を制し、現王者を破る快挙を達成。トラッシュトークで話題を集めた挑戦者が、実力で有言実行を果たした形だ。

実力者撃破で掴んだ挑戦権

名門アメリカン・トップチーム所属のサバテロ選手は、元Titan FCバンタム級王者の実績を持つ。RIZINには2023年7月の超RIZIN.2で初参戦したが、マゴメド・マゴメドフ選手に一本負けを喫した。

しかし、そこからの巻き返しが鮮やかだった。2025年5月には五輪銀メダリストの太田忍選手をTKOで撃破。続く9月には元修斗王者の佐藤将光選手をフルラウンドコントロールし、判定勝ちを収めた。実力者相手の2連勝で、今回の挑戦権を獲得している。

卓越したレスリング技術と柔術の融合を武器に、打撃でも存在感を示してきた。RIZINでの成功に強い意欲を示してきたサバテロ選手の実力向上が、結実した。

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挑発から実力証明へ

試合前、サバテロ選手の挑発は激しさを増していた。「2025年の最終日にベルトは俺のモノになる」と公言。佐藤将光選手との試合後にはリング上で「イノウエ、それは俺のベルトだ。首を洗って待っとけ」と宣戦布告し、注目を集めた。

ただし、トラッシュトークと実際の人間性は別物だ。記者会見やファンとの接し方では礼儀正しく、対戦相手へのディスりとは別人格とも言える対応を見せていた。「俺はリング外でもエンターテイナー」。プロモーション能力の高さも、プロファイターとしての武器だった。

挑発だけでなく、実力で示す。その姿勢が、大晦日の大舞台で結実した。

レスリング技術が王者を上回る

試合では、サバテロ選手の精緻なレスリング技術が光った。テイクダウンからのグラウンドコントロールで井上選手を苦しめ続け、3ラウンドを通じて優位に試合を進めた。

井上選手も打撃で応戦したが、サバテロ選手の無尽蔵のスタミナと粘り強さに対抗しきれなかった。バックを取られる場面も多く、グラウンドでの攻防で後手に回った。

判定は2-1のスプリット判定。接戦ではあったものの、グラウンドでの優位性が評価された形だ。現王者を破る、価値ある勝利となった。

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新王者として迎える新時代

試合後、サバテロ選手は喜びを爆発させた。「今日のような歴史的な大会で、最高のファンの目の前で世界で最も美しいベルトを巻けてうれしいよ」。RIZINの大晦日という最大の舞台での戴冠に、充実感をにじませた。

32歳の新王者が、どこまでバンタム級を牽引できるか。初防衛に臨む王者として、長期政権を築けるのか。それとも、層の厚いRIZINバンタム級の激しい競争に飲み込まれるのか。

サバテロ選手は試合前から「RIZINで新しいファンの獲得にも役立ちたい」と語り、エンターテイメント性の高いファイトとキャラクターでRIZINに新風を吹き込むことを目指していた。新王者の時代が、今始まる。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部