<全国高校サッカー選手権:青森山田0-2大津>◇31日◇2回戦◇フクダ電子アリーナ青森山田が、21年の決勝で勝利した強豪…

<全国高校サッカー選手権:青森山田0-2大津>◇31日◇2回戦◇フクダ電子アリーナ

青森山田が、21年の決勝で勝利した強豪の大津(熊本)に0-2で敗れ、2回戦で敗退した。J1岡山入りが内定しているGK松田駿主将(3年)は、県内の連勝記録が止まるなど苦しんだ1年を振り返り、チームや仲間たちに感謝した。東北勢は尚志(福島)と聖和学園(宮城)が3回戦に進出。秋田商は初戦敗退となった。

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スコアレスで迎えた後半8分、ついに均衡が破られた。続く28分にも追加点を許した松田主将は「慌てる様子も後ろから見ていて感じていた。自分が最初の1点を止めるか止めないかで大きく違っていた」と悔やんだ。最後は11人全員で攻めるも、無情にも敗戦を告げるホイッスルが鳴り響いた。下を向きその場から動けない仲間を主将が抱き寄せ、大応援団に感謝をすると大きな青森山田コールを背に、ピッチを後にした。

主将としての重責を感じ、チームとともに成長した1年だった。「初めは全員をまとめるということができませんでしたし、みんながついてくるといったらそうではなかった」と葛藤もあった。その中で試合に勝てない状況が続き、25連覇がかかっていたインターハイ予選では野辺地西に決勝で敗れ、県内連勝記録が418でストップするなど、強豪であるゆえん、プライドが保てず苦しんだ時期もあった。

それでも、「その責任から逃げたくなかった」とプレミアリーグで4連敗を喫した後もキャプテン続行の意志を監督に伝えた。インターハイ出場を逃した後もミーティングを重ね「本音でぶつかり合える環境をつくること」を大事にした。そのかいあって、冬の選手権予選では夏に敗戦を喫した相手にリベンジを果たし、再び全国舞台にたどり着いた。「だんだんと仲間たちも自分のことを信頼してくれて、後押しをしてくれる声もあったからこそ、キャプテンをやり続けることができた」と感謝の言葉を口にした。

青森山田でのサッカー生活は幕を閉じるが、松田は今春から次の新天地のJ1岡山でのプロキャリアをスタートさせる。「この3年間ひとつも無駄じゃなかった。チームみんなでやりきる力、リーダーシップを取る力、これは必ずプロの世界でも生きてくる。それを糧に次のステージに挑みたい」と青森山田での3年間をかみしめながら、新天地への1歩を踏み出す。【高橋香奈】