12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN師走の超強者祭り」で、クレベル・コイケがヴガール・ケラモフ…

12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された「RIZIN師走の超強者祭り」で、クレベル・コイケがヴガール・ケラモフに判定3-0で勝利した。元フェザー級王者同士の対決を制し、1年ぶりの白星を挙げた。

柔術で攻め続けた15分間

試合開始直後から、クレベルは得意の組み技で主導権を握った。1ラウンドから引き込みやテイクダウンを仕掛け、三角絞めを狙う場面が何度も訪れる。ケラモフはフィジカルの強さで対抗し、首を抜いて脱出を図った。

3ラウンド、クレベルが再び三角絞めに入ると、場内から大歓声が沸く。長時間にわたり締め上げたが、ケラモフは力任せに立ち上がって脱出。まさに「柔と剛」の攻防が続いた。判定は3者ともクレベルを支持。積極的に仕掛け続けた姿勢が評価された形となった。

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涙の勝利宣言と今後の展望

試合後、マイクを握ったクレベルは感極まった様子で語った。「2試合負けて今日は負けられない。シェイドゥラエフ、朝倉未来にリベンジしたい」。今年5月にシェイドゥラエフにKO負けで王座を失い、7月には朝倉未来に判定で敗れていた。2連敗中だったクレベルは、大晦日の勝利で連敗に歯止めをかけた。

豊富なキャリアを誇るクレベルが、元王者対決を制して再びタイトル戦線に浮上。シェイドゥラエフと朝倉未来という2人の強敵へのリベンジに向け、再スタートを切った。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部