<全国高校サッカー選手権:広島皆実1-3水口>◇31日◇2回戦◇ニッパツ2008年(平20)度の優勝校、広島皆実が2戦目…

<全国高校サッカー選手権:広島皆実1-3水口>◇31日◇2回戦◇ニッパツ

2008年(平20)度の優勝校、広島皆実が2戦目で姿を消した。29大会ぶり出場の古豪、水口(みなくち=滋賀)相手に、前半12分までにいきなり2失点。同28分に、期待の2年生FW久保田聖渚(せいな)がPKで1点を返したが、後半にも失点して力尽きた。

それでも、直近は7大会連続で初戦の壁に屈していた中、現役時は副将だったOBの上田(かみだ)貴典監督(40)就任1年目で1勝は挙げた。

験を担いで、全国でも勝っていた頃と同じ緑と黒のユニホームに戻し、初戦は専大北上(岩手)を2-1で破った。夏王者の神村学園(鹿児島)が待つ3回戦には進めず、上田監督は「プレッシャーは、やっぱりすごくあった。ただ、選手たち、この3年生…すごく個性的なメンバー、攻撃のところで特長を持った選手が多くいただけに、もう1つ勝って、夏のインターハイ王者の神村学園さんとやらせてあげたかった」と悔やんだ。

続けて「やらせてあげられれなかったのは、やはり私の監督としての経験値のところだなと思うので、最後の選手起用のところも私が采配しているし、自分自身に矢印を向けて、もう1回…はい、指導者として頑張りたい」。得た教訓を、来年度以降の復権に生かしていく。【木下淳】