「RIZIN 師走の超強者祭り」(31日、さいたまスーパーアリーナ) 秋元強真(19)=JAPAN TOP TEAM=は…

「RIZIN 師走の超強者祭り」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 秋元強真(19)=JAPAN TOP TEAM=は新居すぐる(34)を1回3分51秒、TKO勝ちで下した。朝倉未来の門下生として、メーンイベントで王座戦に挑む師匠に白星でエールを送った。

 1回から秋元は距離をとりながら打撃を繰り出し、新居は一気に前に出ながら接近戦に持ち込もうとする。3分過ぎ、新居が接近してきたところに左膝を腹部に突き刺した。新居はもん絶し、レフェリーが試合を止めた。勝利者インタビューでは「来年のどっかで秋元VS斎藤、よろしくお願いします」と、元フェザー級王者で、師匠の朝倉とも激闘を繰り広げた斎藤裕との対戦を要求した。

 秋元は「短期間でいろいろあったが、無事にああいうフィニッシュができて良かった」と感想を語った。斎藤への対戦要求について「ケンカを売っているとかでなく、10周年を盛り上げる気持ちはないのか。欠場するのは男じゃない。ベルトを持っていた人として、違うんじゃないのか」と説明。斎藤は対戦相手YA-MANの負傷欠場により、出場が中止となっていた。

 秋元は11・3神戸大会で萩原京平との因縁対決を壮絶な打撃による流血戦の末にTKO勝ち。大みそかは参戦しない予定だったが、新居と対戦予定だった元バンタム級王者アーチュレッタ(米国)が入出国トラブルで欠場。秋元が名乗りをあげて、大みそか参戦が決まっていた。

 左膝でのフィニッシュについては「今まで蹴りを出してこなかったが、できないわけではない。2発打って、1発目の方が手応えあった。2つともいい当たりだった」と振り返った。今年は4戦全勝と躍進。「全体的に成長できた。組み技、打撃、フィジカル、何段階か成長できた。テングにならずこれ以上に強くなりたい」と先を見据えた。