<全国高校サッカー選手権:前橋育英1-2神戸弘陵>◇31日◇2回戦◇浦和駒場2大会ぶり13度目出場の神戸弘陵(兵庫)が前…
<全国高校サッカー選手権:前橋育英1-2神戸弘陵>◇31日◇2回戦◇浦和駒場
2大会ぶり13度目出場の神戸弘陵(兵庫)が前回王者の前橋育英(群馬)を破り3回戦に駒を進めた。10番を背負う池壱樹(3年)が2ゴールを奪う活躍でチームを勝利に導いた。
0-0の前半15分、セットプレーのチャンスのこぼれ球を拾うと、ペナルティーエリア左角から右足を振ってゴールネットを揺らして先制。同40分には、左サイドからカットインして右足でニアを抜いて加点した。
偉大な父親から勝者のメンタリティーを引き継ぐ。父は車いすラグビー日本代表の主将として24年パリパラリンピックで金メダルを獲得した池透暢(45)。「練習の時は自分が一番ヘタやと思って練習して、試合の時は自分が一番うまいと思ってピッチに立て」という金言を預かり、全国大会の初戦で躍動した。池は「父も世界で戦っているので、自分もそういう風になりたい」と憧れを口にした。
県大会決勝でも決勝点を決めるなど、勝負強さが光る。「自信が付いてきた。絶対に自分が決められると思っていた」。打ったシュートは2本。決定率100%で前回覇者を撃破した。
この日の勝利で年をまたいでの試合が確定した。「気持ちのいい年越しになる。応援してくれる人もいるので、最高ッスね」とさわやかに語った。【佐藤成】