12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN師走の超強者…
12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り」第7試合で、秋元強真(JAPAN TOP TEAM)が新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)に1ラウンド3分51秒TKO勝利を収めた。11月の萩原京平戦から約2ヶ月での緊急参戦となった19歳は、圧倒的な打撃で相手を沈め、この1年を無敗で締めくくった。
カウンターテンカオで一撃必殺 圧倒的な打撃差
試合開始から秋元の打撃プレッシャーが新居を後退させる。新居は突進して距離を詰めようとするも、攻撃は空を切り続けた。若干19歳ながら、打撃スキルの差は明確だ。
新居のタックルを見切った秋元は、要所でコンパクトな打撃を当て続ける。そして一瞬の隙を見逃さなかった。新居の大振りの右ストレートに、秋元のカウンターテンカオが炸裂。新居は脇腹を抱え、もだえながらマットに沈む。秋元は追撃せず、レフェリーの判断を待った。
萩原戦から2ヶ月弱 異例の連戦決断
秋元は11月3日の「RIZIN LANDMARK 12 in KOBE」で萩原京平と壮絶な殴り合いを繰り広げ、2ラウンドTKO勝利を収めている。しかし試合後は顔面に深刻なダメージを負い、本人も「大晦日は絶対無理」と明言していた。
状況が一変したのは12月中旬だ。フアン・アーチュレッタの入国手続きの問題で欠場が決まり、新居の対戦相手が白紙に。これを知った秋元は自身のSNSで榊原信行CEOに直訴した。「怪我も治ってます」「やっぱり闘いたい」。その訴えが緊急参戦を実現させた。
この1年4戦全勝 19歳の快進撃続く
秋元にとって2025年は飛躍の1年となった。5月の高木凌戦、7月の赤田功輝戦、11月の萩原京平戦、そして今回の新居戦。4試合すべてで勝利を収めている。フェザー級でのフィジカルについて疑問視する声もあったが、本人が語る通り、打撃技術とセンスで圧倒し続けている。「フィジカル差を感じたことはない」。
2006年3月8日生まれの秋元は、この勝利で10代最後の1年を無敗で締めくくった。20歳を迎える2026年、タイトル挑戦への階段を駆け上がる。