来季に覇権奪回を目指す阿部巨人(C)Getty Images 野球は、まずは投手力。優勝争いを展開するには、貯金を稼げる…

来季に覇権奪回を目指す阿部巨人(C)Getty Images
野球は、まずは投手力。優勝争いを展開するには、貯金を稼げる2人の先発と、勝率5割でイニングを「食える」2人のローテーション投手の存在が必要不可欠と言われています。
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2年ぶりのV奪回を目指す、2026年シーズンの阿部巨人はどうでしょうか。25年シーズンは藤川球児新監督率いる阪神に、15ゲーム差をつけられての3位。チーム防御率は2.95と悪い数字ではなかったのですが、勝負所のクライマックスシリーズでは、DeNA打線の勢いを止めることができず、2連敗で終戦となったことも記憶に新しいです。
それゆえ、ドラフトでは1位から3位まで即戦力投手の指名で占め、現役ドラフトでも左のパワー投手・松浦慶斗を指名するなど、オフの投手力補強には覇権奪還への強い思いがうかがえます。
実際のところ、開幕ローテーション6枠に食い込んでくるのは、どの投手でしょうか。巨人取材歴の長いスポーツ紙のデスクに聞いてみました。
「山崎伊織と戸郷翔征がまず当確と見るべきでしょう。というよりも、この二人はやってもらわないと困るレベルです。山崎は開幕投手が“当確”。戸郷は25年シーズンに本領発揮はなりませんでしたが、反省をもとに26年はしっかりやってくれるでしょう。いい経験をしたとプラスに捉えるべきです。この二人には規定投球回数クリアは最低ノルマとして、貯金を稼げるピッチングを求めたい。そのぐらいの年俸ももらっていますから」
さらに、こう続けるのです。
「新外国人の201センチ右腕のウィットリー獲得にも成功しています。左腕のグリフィンがメジャーに復帰する中、2桁勝利を求めたい存在でしょう。ドラフト1位ルーキー左腕の竹丸和幸も社会人の鷺宮製作所からプロ入りですから、当然即戦力と期待します。実績十分の赤星優志、24年に8勝を挙げた左腕・井上温大、26年には29歳シーズンとなるサウスポーの森田駿哉、そしてレジェンドの田中将大も開幕ローテに名を連ねて欲しい。このあたりがローテ争いの軸になるのでは」
そして、「大穴」の存在を指摘するのです。
「26年に育成3年目を迎える右腕・園田純規です。25年シーズン、2軍では先発を軸に14試合に登板し、8勝0敗、防御率1.42と抜群の成績を残しました。まずは支配下登録を勝ち取りたい。巨人の育成出身者は近年、なかなか1軍の戦力として定着できていないだけに、園田の奮闘には期待が高まります」(前述のデスク)
ベテラン、中堅、助っ人、移籍組の活躍に加え、若手の突き上げこそチームの活性化には必要不可欠な要素。
3月27日のプロ野球開幕時にはどんな男たちが名を連ねているか。サバイバルの行方から、目が離せません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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