オールドファンには懐かしい名前だろう。「金髪の貴公子」の異名をとったトウショウファルコである。そんな彼が重賞初制覇を…
オールドファンには懐かしい名前だろう。「金髪の貴公子」の異名をとったトウショウファルコである。そんな彼が重賞初制覇を果たした92年の金杯(東)を振り返る。
トウショウファルコは父グリーングラス、母カメリアトウショウ、母の父ハンザダンサーの血統。父のライバルだったトウショウボーイが祖母の半兄という、ファンにはたまらない血統構成となっていた。89年2月に美浦・新関力厩舎からデビュー。下級条件で惜敗が続いた時期もあったが、徐々に地力強化。91年秋の東京スポーツ杯に格上挑戦してオープン初勝利を挙げた。続くアルゼンチン共和国杯は9着に崩れたが、フェアウェルSを制してオープン入り。勢いに乗って金杯に参戦した。
重賞実績のあるシャコーグレイド、3連勝中のオニマリオー、ディセンバーSで2着のカネハボマイなどが人気を集めた一戦、トウショウファルコは単勝10.7倍の6番人気だった。レースはオニマリオーが逃げて、トウショウファルコは2番手から。シャコーグレイドは中団で運んだ。前半1000mは60秒2だから、どちらかといえばスロー。これなら前の組はなかなか止まらない。4角手前でトウショウファルコが馬なりのまま先頭へ。ダイカツジョンヌ、ジャニスの牝馬2頭が追い上げてきたが、簡単には差が詰まらない。ベテラン・柴田政人騎手の好騎乗もあって、トウショウファルコが堂々の押し切り。デビュー29戦目で重賞初制覇を果たしたのだった。
漫画「北斗の拳」に登場する金髪のキャラ・ファルコより名付けられたトウショウファルコ。尾花栗毛のイケメンとあって下級条件時から注目を集めていたが、遂に実力が人気に追い付いた瞬間でもあった。続くAJCCも制したが、その後は脚元の不安に悩まされ、天皇賞(秋)の15着の一戦のみで引退。それでも東京競馬場の誘導馬に転身すると、第二の馬生でも絶大な人気を集めたのだった。