ノーシードの東海大大阪仰星(大阪第1)が、シード校の佐賀工を撃破した。0-6のビハインドから、試合終了2分前にプロップ朝…

ノーシードの東海大大阪仰星(大阪第1)が、シード校の佐賀工を撃破した。0-6のビハインドから、試合終了2分前にプロップ朝倉久喜(3年)がトライを決めてゴールで逆転。前回準優勝の底力でフォワード戦に打ち勝った。25度目の出場にして、初めてシードから外れた今大会。大会史上初のノーシードからの優勝が懸かる一団は、来年1月1日に大分東明との3回戦に臨む。

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ノーサイドの笛を合図とするように、一斉に跳ねて、抱き合って、感情を爆発させた。残り2分、1点差で決めた勝利。両軍合わせて唯一のトライを決めた朝倉は「どんな試合をしても、結果で勝ちを取りに行こうと掲げていたので、焦りはなかった」ときっぱり。「焦らず、腐らず、諦めず」-。15人のぶれない気持ちが劇的勝利に導いた。

土壇場で、過去優勝6度を誇る実力を示した。前半はキックで優位に立てずに自陣でのプレーが続いて2PGを献上。フォワード平均体重102キロの身体で壁となりトライこそ許さなかったものの、苦しい時間帯が長く続いた。

「60分戦った時点で勝てれば勝ち」と動揺のない名門に勝機が巡ってきたのは、最終盤だった。後半20分すぎからボールをキープし、自陣から足を使って、武器のモールで押して、相手陣22メートルライン内に進入。近年同校が掲げる「ノーラック・ラグビー」でスピーディーに前進し、ゴールライン間際での攻防も冷静に対処してトライ。ゴールも確実に決めて、花園2勝目をもぎ取った。

湯浅監督も「自信になったんじゃないか」と認める内容で3回戦への切符をつかんだ前回準優勝の名門。137-0と完勝した坂出第一(香川)との1回戦に続いて強烈なインパクトを残し「勝利をつかみ取れたことでまたひとつ成長できる」と、選手の自信もまた深まった。

大会史上初となるノーシードからの優勝へ-。朝倉は「どんな相手にも勝たなきゃ日本一になれない」と言う。5月のサニックスワールドユースで敗れるなど苦手意識のあった相手も撃破して勢いに乗るチームは、頂点だけを見据えて進み続ける。【竹本穂乃加】