「全国高校ラグビー・2回戦、関西学院27-17日本航空石川」(30日、花園ラグビー場) 昨年1月1日の能登半島地震で被…

 「全国高校ラグビー・2回戦、関西学院27-17日本航空石川」(30日、花園ラグビー場)

 昨年1月1日の能登半島地震で被害を受けた日本航空石川は関西学院に競り負け、来年1月1日に行われる3回戦に進めなかった。

 17-20で迎えた試合終了間際、自陣から最後の攻撃に出たが、インターセプトからトライを決められ万事休す。前回大会に続き、2回戦での敗退となり、プロップ尾芝樹心主将(3年)は「1月1日を目標にやってきた。いつも応援してくれる石川県や輪島の人たちにささげる試合ができず悔しい」と涙を流した。

 地震の爪痕は大きく、ラグビー部は現在も東京都青梅市に拠点を置いている。輪島市のキャンパスはグラウンドが修復されただけで、校舎や寮などはこれから。学校に戻れるメドはたっていない。紙谷直樹監督(58)は「勝って(地元に)恩返ししたかった。次は必ず正月に試合ができるように」と現1、2年生の頑張りに期待した。