陸上1万メートル日本記録保持者の鈴木芽吹(24=トヨタ自動車)が30日、来年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝…
陸上1万メートル日本記録保持者の鈴木芽吹(24=トヨタ自動車)が30日、来年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で2度目の最長2区へ意気込んだ。
大卒2年目は9月の世界選手権東京大会に出場。11月22日には27分05秒92の日本新記録を樹立した。
世界のトラックを戦ったことには「多く歓声を受けながら走れたことで、おそらく一生忘れないような経験ができた」と振り返る。しかし、「全く勝負に絡めず、危機感というのも覚えた。その危機感を感じてここまで練習してきました」。悔しさをバネにし、晩秋の快挙につなげた。
2年ぶりの優勝を託され、ルーキーデビューで区間2位に続くエース区間の起用となった。同区間にはパリ五輪マラソン6位入賞の赤崎暁(クラフティア)や、1学年下の新人・平林清澄(ロジスティード)らの猛者がそろった。
日本記録保持者として臨む元日の風物詩に、鈴木は「僕が日本記録を出したことで注目されているというのはもちろん自覚はしている。ただ、僕の中では自己ベストを更新したに過ぎない。特に意識せずに強い選手の力を借りながら頑張りたい」とおごりはない。
2週間前に左膝を痛めたが、「状態はしっかり上げて来ています」と言う。
1区には吉居大和、3区には駒大の先輩・田沢廉と前半は若手を固める。「勢いのある選手がたくさんいるので、しっかり前半で主導権を握って、後半の2区間の先輩が気持ちよく走って最後にゴールテープを切ってもらえるように頑張りたい」と鈴木は誓った。