第105回全国高校ラグビー大会は30日、大阪・東大阪市花園ラグビー場で2回戦16試合があり、3連覇を狙う桐蔭学園(神奈…

 第105回全国高校ラグビー大会は30日、大阪・東大阪市花園ラグビー場で2回戦16試合があり、3連覇を狙う桐蔭学園(神奈川第1)が37―5で常翔学園(大阪第2)を、前回準優勝の東海大大阪仰星(大阪第1)は7―6でシードの佐賀工を、それぞれ破った。初出場の慶応志木(埼玉第2)も3回戦進出。大分東明は中部大春日丘(愛知第1)と26―26で引き分けたが、抽選の結果、前回大会と同様に次戦への出場権を得て、3回戦へ進んだ。

■ノーシードの東海大大阪仰星、土壇場で逆転。1点差で制す

 25回目の出場で初めてノーシードとなった東海大大阪仰星(大阪第1)は、1回戦で大会歴代3位タイの137得点。しかし、この日はシード校の佐賀工の堅守に苦しんだ。

 前半にPG2本を決められ、後半も無得点のまま時間が過ぎていく。0―6で迎えた最終盤。相手ゴール近くで得たペナルティーで、タッチラインに蹴り出してラインアウトから攻めるか、蹴らずに力で押し込むか、選択を迫られた。

 選んだのは後者。密集から何度もFWで攻めてトライ。キックも決まった。ボールを持ち出したプロップの朝倉久喜(3年)は「ボールを止めずにいくラグビーが伝統。迷いが一番ない決断だった。60分が終わった後に勝っていればいい。焦らず戦えた」と振り返った。

■早稲田実、シードの東福岡苦しめる

 早稲田実(東京第2)が過去優勝7度の東福岡を苦しめた。体格で勝る相手に対し、素早く前に出る防御と展開力で対抗。後半25分には24―33まで追い上げ、スタンドを沸かせた。1トライ3ゴール、1PGを決めた中山大翔(2年)は「アタックは通用したが防御に反省があった。細かいところを突き詰めて来季は(2回戦を勝ち)年越しをしたい」。手応えと課題をつかんだ花園だった。