2025年にGDOが配信した全ての記事の中から、編集部が独自に10大ニュースを選出。全3回にわたり、ことしのゴルフ界を…

2025年に活躍を見せた男たち

2025年にGDOが配信した全ての記事の中から、編集部が独自に10大ニュースを選出。全3回にわたり、ことしのゴルフ界を彩ったホットな話題を振り返る。第2回は男子ツアー編。

10大ニュース<番外編>1位はジャンボ尾崎さん死去

10位:蝉川泰果が最年少・24歳で日本タイトル3冠

結婚してから初めての優勝

6月の国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権」を制した蝉川泰果が、「日本オープン」(2022年)、「日本シリーズ」(23年)に続く日本タイトル3冠を達成した。24歳148日での達成は、尾崎将司の27歳248日を大幅に更新する年少記録を樹立。2月に出場した米下部ツアーで肋骨3本を疲労骨折し、5月の復帰から4試合目での快挙となった。

「絶望」からの復活劇 蝉川泰果が最年少日本タイトル3冠の快挙

笑顔を絶やさない女神の存在 蝉川泰果がかなえたもう一つの悲願

9位:23歳の金子駆大が賞金王 ツアー史上3番目の年少戴冠

2勝目を挙げてウォーターシャワーを浴びた

金子駆大が初の賞金王に輝いた。初優勝を含む今季2勝を挙げるなど、シーズン唯一の1億超えとなる1億2023万1009円を獲得。23歳94日での戴冠は、2009年の石川遼(18歳80日)、13年の松山英樹(21歳279日)に次ぐ3番目の年少記録となった。

石川遼、松山英樹に次ぐ年少記録 金子駆大が21世紀生まれ初の賞金王に

残り4試合で逆転 金子駆大の賞金王初戴冠への道

8位:浅地洋佑が来季LIVゴルフへ 日本人2人目のメンバーに

日本人2人目のLIVゴルフメンバーとなった浅地洋佑(提供:アジアンツアー)

日本ツアー4勝の32歳、浅地洋佑が来季LIVゴルフの出場権を手にした。アジアンツアーの高額大会(9試合)を対象としたポイントレース「インターナショナルシリーズランキング」で2位に入り、翌年のLIVゴルフ出場権が得られる上位2枠を確保。日本人では2023年の予選会(LIVゴルフ プロモーションズ)を突破した香妻陣一朗に続く2人目のLIVメンバーとなった。

浅地洋佑「本当にうれしい」LIVメンバー入り 予選落ちから朗報届く

気分転換がLIV参戦につながった 浅地洋佑「思ってもみなかった棚ぼた」

7位:石川遼、金子駆大、杉浦悠太が米ツアー昇格を目指し来季海外へ

2026年の米下部コーンフェリーツアー出場権を獲得した

来季PGAツアー(米ツアー)出場権を争うQスクール ファイナルステージ(最終予選会)に臨んだ石川遼金子駆大杉浦悠太は通過圏内の上位5人に届かなかったが、以下40位タイまでに付与される下部コーンフェリーツアー出場権を確保した。3人とも参戦の意思を示し、翌年の米ツアーに昇格できる年間ポイントレース・トップ20入りを狙う。金子は出場権を持つDPワールドツアー(欧州ツアー)経由のルートも視野に入れる。

PGAツアーの“2軍”でもまれたい 34歳の石川遼が描く覚悟のシナリオ

「5位以内じゃないと意味がない」無念の金子駆大 来季は欧州かコーンフェリーで勝負

杉浦悠太はソニーオープン→パナマで米下部参戦スタートへ「南米も楽しみ」

6位:最後までしびれた米トップ100争い 久常涼と金谷拓実がシード確保

シードを守って2026年も米ツアーで戦う

今季より翌年シードがポイントランキング上位125人から100人に絞られ、過酷さが増した米ツアー出場権争い。2年目の久常涼は95位、ルーキーの金谷拓実は99位に入り、来季シード権を確保した。秋季シリーズ最終戦はともに同じ順位で迎えて予選落ち。シードは週末の結果に委ねられながらも圏内に踏みとどまった。

金谷拓実が最後のイスをゲット 秋季シリーズで逆転シード9人

PGAツアーのフルシード枠を上位125人→100人に削減へ 2026年から方針

5位:日本人で初! 比嘉一貴がアジアンツアー年間王者

2週連続優勝も果たした2025年シーズン(提供:アジアンツアー)

2019年の日本ツアー賞金王が新たな勲章を手にした。比嘉一貴がアジアンツアーの年間ポイントランキング1位でシーズンを終え、日本人で初となる同ツアー年間王者に輝いた。14試合の出場で2勝を含む5回のトップ5。獲得ポイントが開催前に跳ねあがった最終戦も7位で終え、逆転の可能性を残していたスコット・ビンセント(ジンバブエ)を振り切った。

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クイズ番組じゃないんだから…アジアの頂点目前の比嘉一貴に届いた悲しいお知らせ

4位:中島啓太が米ツアー出場権を手に 2年目の欧州で大願成就

世界中を飛び回って米ツアーの切符を掴んだ(Ross Kinnaird/Getty Images)

中島啓太が2年目の欧州ツアーで念願の米ツアーメンバー入りを果たした。年間ポイントランキング14位でシーズンを終え、有資格者を除く上位10人に付与される米ツアー出場権を獲得。2023年の予選会敗退から2年、念願の米ツアー行きを決めて喜びの涙を流した。

中島啓太が念願の米ツアーへ 予選会敗退から2年越しの成就に涙

<2023年>中島啓太の視線は欧州に 米ツアーへ目指す“久常ルート”

3位:絶対王者が止まらない シェフラー圧勝で「全米プロ」「全英」初制覇

世界一の漢

世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーが「全米プロ」と「全英オープン」で初優勝を遂げた。全米プロは5打差、全英は4打差と、いずれも大差でゴールテープを切る圧勝。2勝の「マスターズ」(2022、24年)に続き2つのメジャータイトルを加え、全4大メジャーで残るタイトルは「全米オープン」だけ。史上7人目のキャリア(生涯)グランドスラムに王手をかけた。

<全英>「今週はボクが“邪魔者”で楽しかった」シェフラーが英国ファンの前で打ち立てた記録

<全米プロ>開幕前に不適合ドライバーを変更 シェフラーはそれでも勝った

2位:松山英樹が米ツアー新記録の通算35アンダーで11勝目

シーズン初戦でいきなり優勝。記録づくしのツアー11勝目だった

ハワイで迎えた1月の開幕戦。米ツアー12年目を迎えた松山英樹が、圧巻のプレーで新シーズンをスタートした。2日目から単独首位を守り切り、ツアー72ホールの最多アンダーパーを1ストローク更新する通算35アンダー。2024年「フェデックスセントジュード選手権」以来となるツアー通算11勝目を飾った。

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PGAツアー記録35アンダーを樹立 松山英樹の大会&自己ベストまとめ

1位:マキロイが「マスターズ」初制覇 史上6人目の生涯グランドスラム達成

悲願のマスターズ制覇(Michael Reaves/Getty Images)

全4大メジャー制覇に王手をかけてから11回目の挑戦で、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が大願を成就させた。17回目の「マスターズ」で初優勝を飾り、タイガー・ウッズ以来25年ぶり、史上6人目の生涯グランドスラムを達成した。

通算11アンダーで首位に並んだジャスティン・ローズ(イングランド)とのプレーオフ1ホール目。マキロイは1mのバーディパットを沈めて決着をつけてひざまづき、天に向かって雄たけびをあげた。「夢がかなった。ゴルフにおいて最高の日だ」。長く悲運の舞台だったオーガスタで待望の瞬間を迎えた。

「10年以上の感情があふれ出た」嗚咽と歓喜 マキロイが失意と再起の果てにつかんだ悲願

2度のプレーオフ惜敗はマスターズ最多タイ 44歳ローズがマキロイにかけた言葉