プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32=大橋)が大差判定勝ちを収めた防衛戦の相手、WBC同級…

プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32=大橋)が大差判定勝ちを収めた防衛戦の相手、WBC同級2位アラン・ピカソ(25=メキシコ)が30日までに自身のインスタグラムを更新。井上との試合を振り返った。

「今回は試合に負け、チャンピオンになるチャンスを逃しましたが、私の肺はまだ呼吸し、心臓は力強く鼓動を続けています。これまで以上に厳しいトレーニングを続けます」とした上で「井上尚弥選手チームと世界ボクシング界に深い敬意を表します。試合は視聴しましたが、今回は私のパフォーマンスが足りませんでした」とつづった。

ピカソは試合後会見に登壇せず、米老舗専門誌ザ・リングの取材に対応。同誌によると、ピカソは「井上は爆発力があり、非常に速かった」と王者に感服。ところが「しかしながら」と続けて「試合終盤の一部では自分が優位に立っていると感じた」と発言した。さらに「井上には、もっと爆発力とパワーがあると思っていた。負けた感じはしない」などと話していた。今回、試合を視聴した上で、一転して内容的にも負けを認めた形になった。

試合当日、会場入りしたピカソ陣営の抗議で、井上はバンデージのまき直しを要求された。ピカソ陣営の控室が隣の隣で大橋秀行会長は帰国後、「(ピカソ陣営が)大騒ぎしていた。いらつかせようとしているのかと思った」と当時の心境を明かしていた。振り回される形となった井上も「(ピカソ陣営に)リスペクトを感じていない。終わって気持ちがすっきりしない。あんな対戦者は初めて」と本音を漏らしていた。