ドラフト1位の佐々木は打率.271を記録し、侍Jにも選出 広島は2025年シーズン、59勝79敗5分で5位に終わった。7…
ドラフト1位の佐々木は打率.271を記録し、侍Jにも選出
広島は2025年シーズン、59勝79敗5分で5位に終わった。7月は4勝16敗3分と大きく負け越し、上位争いから一気に後退。借金20でシーズンを終えたが、8月以降、新井貴浩監督は若手に積極的にチャンスを与えた。見方を変えると、屈辱の7月は未来への投資を生んだとも言える。ここでは2024年のドラフトで入団したルーキー8人のプロ1年目を振り返っていく。
8月以降、最も出場機会を得たのは、ドラフト1位・佐々木泰内野手だろう。7月まで13試合の出場だったが、8月は17試合、9月・10月は24試合に出場し、そのほとんどでスタメンに抜擢された。本塁打こそ出なかったものの打率.271、49安打、6打点を記録。シーズン終了後には野球日本代表「侍ジャパン」に選出されるなど、シーズン終盤に成長の兆しを見せた。オフに結婚も発表した22歳には、2026年、三塁手のレギュラー奪取の期待がかかる。
ドラフト2位の佐藤柳之介投手は、6月29日の中日戦でプロ初登板・初先発。6回を無失点に抑える好投でプロ初勝利を手にした。1年目はこの1勝のみに終わったが、6試合登板のうち5試合に先発し、防御率3.60。2026年シーズンは先発ローテーション入りが期待される。
ドラフト3位の岡本駿投手は、チームで6番目に多い41試合に登板。40回2/3を投げて防御率2.88でプロ初勝利も記録するなど、ルーキー8人の中で最も安定した成績を残した存在といえるだろう。ドラフト4位の渡邉悠斗内野手も1軍を経験。シーズン最終戦となった10月4日のヤクルト戦でプロ初安打を放った。
ドラフト5位の菊地ハルン投手も、巡ってきた1軍登板のチャンスを掴んだ。身長200センチ、体重115キロの大型右腕は、2軍で評価を高め、9月23日の巨人戦でプロ初登板。白星をあげることはできなかったが、4試合登板のうち、3試合で無失点投球を披露し注目を集めた。1年目に描いた成長曲線でいくと、18歳右腕が与えたインパクトが一番かもしれない。
育成ドラフトで入団した小船翼投手、竹下海斗投手はともに2軍で11試合に登板。安竹俊喜捕手も2軍で実戦を重ねており、プロ2年目の飛躍に期待がかかる。(Full-Count編集部)