◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 井岡一翔―マイケル・オルドスゴイッティ ▽WB…

◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 井岡一翔―マイケル・オルドスゴイッティ ▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)級挑戦者決定戦 吉良大弥―イバン・バルデラス(12月31日、大田区総合体育館)

 WBA世界ライトフライ級級挑戦者決定戦の前日計量が30日、都内のホテルで行われ、WBA世界ライトフライ級2位の吉良大弥(22)=志成=がリミットより100グラム軽い48・8キロ、同級7位イバン・バルデラス(24)=メキシコ=が48・4キロでクリアした。

 プロ4戦目で“世界前哨戦”に挑む吉良は、WBA・WBO世界同級統一王者レネ・サンティアゴ(33)=プエルトリコ=への挑戦を見据え「これがWBAの挑戦者決定戦なので、自然とそう(世界王座挑戦)なると思う。自信? ないとこの試合をしていないので、あるってことです」と力強く語った。

 同級では今月17日、WBO王者だったサンティアゴがWBA王者・高見亨介(23)=帝拳=に判定勝ちし、2団体統一王者となった。吉良が次戦5戦目で世界王座を獲得すれば、元4階級制覇王者の田中恒成に並ぶ日本最速記録となるが、吉良は「試合がある程度遠かった時は記録を狙って世界王者になりたいなと思っていたが、直前になったらイバン選手に勝つ、というモードになっている。それだけです」と目の前の試合に神経を集中した。

 試合に備え、シルバーヘアに染めた。「ほぼなんとなくですけど、刀っぽいかな、って感じですね。9割なんとなくです」。「忠臣蔵」で有名な吉良上野介をイメージしたという。

 吉良は奈良・王寺工高時代にアジアジュニア選手権50キロ級、高校選抜、高校総体と3冠を獲得。東農大を2年で中退し、46勝(16RSC)6敗のアマチュア戦績を残してプロの道に進んだ。昨年6月のプロデビュー戦、同10月のデビュー2戦目ともに1回KO勝ち。今年5月の3戦目で初めて世界ランカーと対決し、ジャクソン・サパタ(ベネズエラ)から2度のダウンを奪い大差判定勝ちしている。

 戦績は吉良が3戦全勝(2KO)、ガルシアが13勝(5KO)4敗1分け。

 試合は映像配信サービス「Lemino」の有料プラン「Leminoプレミアム」で独占生配信される。