◇富士山女子駅伝(30日、静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場、7区間=43・4キロ) 城西大が初優勝…

◇富士山女子駅伝(30日、静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場、7区間=43・4キロ)

 城西大が初優勝に輝いた。10月の全日本大学女子駅伝も2000年以来25年ぶり3回目の優勝を飾っており、悲願の大学駅伝“2冠”を達成した。2位に東北福祉大、3位に大東大、4位に名城大、5位に立命大が続いた。

 最長5区を走った主将の金子陽向(ひなた、4年)は「本当に、みんなに助けられた富士山でした。1年間みんなで一つになってここを目指してきた。みんなに喜びを届けられて、本当にうれしい。日本一のキャプテンにしてくれたみんなに感謝しかありません」と瞳に涙を浮かべながら話した。

 赤羽周平監督は「今年、二度も優勝を味わわせてもらって、学生たちに感謝しかありません」と心を込めて話した。

 2区の本間香(きょう、1年)が区間新記録の激走で首位に押し上げたが最長5区で大東大、東北福祉大に抜かれ、後半は3チームでの優勝争いに。

 標高差169メートル「魔の坂」もある難しい最終7区を託されたのは、大西由菜(1年)。3・9キロで前を行く大東大を抜き、首位奪還。5・7キロで東北福祉大の村山愛美沙(3年)に抜かれたが、諦めない。7・2キロで再逆転するとグンと引き離し、逃げ切った。右拳を大きく突き上げてフィニッシュした。

 同大会の優勝はこれまで立命大、名城大のみ。初めて東日本の大学が制覇した。