<全国高校ラグビー大会:慶応志木31-17鹿児島実>◇2回戦◇30日◇大阪・花園ラグビー場初出場の慶応志木(埼玉第2)が…
<全国高校ラグビー大会:慶応志木31-17鹿児島実>◇2回戦◇30日◇大阪・花園ラグビー場
初出場の慶応志木(埼玉第2)が、花園2連勝を飾った。3大会連続24度目出場の鹿児島実業に勝利。3回戦進出を決めた。
武器のモールで優勢な展開を作った。
前半8分にロック橋本瑛太(3年)が先制トライ。同16分に7-7と同点に追いつかれたものの、同22分に左サイドからモールで押し込んで、フッカー李知成(3年)がトライ。12-7で迎えた後半も主導権を握り続け、CTB浅野優心主将(3年)の3トライを含む計5トライで3回戦へつなげた。
浅野は花園での2勝に「本当にうれしい」と喜びをかみしめる。
選手30人中17人が未経験者。そのチームを、小学生の頃から生徒会長を務めるなど高いリーダーシップを持つ浅野が指揮。今季のスローガン「貫」にのっとってチームの伝統であるモールにこだわり続け、その成果を精緻で遺憾なく発揮した。
「春のシーズンは強みを生かせなかったけど、シーズンが深まるにつれてひとつのチームとしてモールを貫けるようになった。目標、スローガンを実現できている」。理想の姿に近づいているチームの状況に、主将も満足げだ。
来年1月1日に行われる3回戦は、7度の優勝を誇る東福岡と対戦する。
聖地で躍動するフィフティーンは「先輩方が悔しい思いをして花園に行けなかった。その分自分たちがこの機会を生かしてどこまで行けるかというところに注力しなきゃいけない」と責任感を持ちながら「(東福岡は)なかなか試合できないチームなので、自分たちの強みがどこまで通用するか」と挑戦者として高い壁に挑む。