◆バドミントン 全日本総合選手権 最終日(30日、京王アリーナ東京) 混合ダブルス決勝が行われ、昨年9月にペアを組んだ渡…

◆バドミントン 全日本総合選手権 最終日(30日、京王アリーナ東京)

 混合ダブルス決勝が行われ、昨年9月にペアを組んだ渡辺勇大(J―POWER)、田口真彩(ACT SAIKYO)組が、今大会でデビューした緑川大輝(NTT東日本)、松山奈未(再春館製薬所)組を15―21、21―9、21―11の2―1で破って初優勝を飾った。田口は「すごくうれしいです。総合にかけてきた。勇大さんの存在はとても大きいので勝たなくてはいけなかった」と喜び、渡辺は「戻ってきました。みなさんの声援のおかげで決勝に進めて、優勝できて、本当に田口が良く踏ん張ってくれた」と感謝を述べた。

 1ゲーム目は緑川、松山ペアに奪われるものの、2ゲーム目から逆転した。渡辺は「守る時はしっかり守る。大きな展開だったり、四隅をしっかりついて自分たちが気持ちよく攻撃できた」と積極的に会話をとって修正した。

 渡辺は五十嵐(旧姓・東野)有紗(BIPROGY)と組む「ワタガシ」ペアで活躍し、21年東京、24年パリ五輪で2大会連続銅メダルを獲得。パリ五輪後にペアを解消し、8歳下の新鋭・田口と同9月にペアを組むことになった。今年2月に渡辺は田口とのペアで28年ロサンゼルス五輪を目指すことを表明。今大会で初の決勝に駒を進めた。

 高校3年時に世界ジュニア選手権女子ダブルスで金メダルに輝いた田口とのペアリングは、珍しい左利き同士。新たなスタイルを確立すべく、8歳差ペアは取り組んできた。ロス五輪まで残り約2年半。渡辺は来年の目標に「欲を言えば世界ランク8位以内でシード権の獲得を。10位以内くらいにいれば、チャンスはある。そこを最低限に」と意気込む。田口も「来年は海外でも勝ち続けられるように」と覚悟を示した。