ゴルフコースで一瞬を切り取ることに全てをかけるフォトグラファーたち。2025年シーズンも、ファンを魅了するたくさんの写…
ゴルフコースで一瞬を切り取ることに全てをかけるフォトグラファーたち。2025年シーズンも、ファンを魅了するたくさんの写真がゴルフ界を彩った。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。第6回は松本朝子カメラマン編。
<大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日 渡邉彩香>
大東建託が主催する第10回大会で、ホステスプロとして6勝目を挙げた渡邉彩香さん。試合中のガッツポーズはとにかくかっこよく、表彰式で見せた笑顔はとびきり輝いていた。
30代に突入すると、環境や仕事の調子、体力、目標、すべてが少しずつ、そして確実に変化していく。思索し、試行錯誤を重ねながら、理想を追い続ける日々。喜びと感謝が詰まった優勝スピーチでは、言葉や表情のひとつひとつに胸がジーンとしたのを今でも覚えています。きっと相当な努力と、数えきれない悩みを乗り越えた先につかんだ優勝だったのだろうな。
「私も、もっとやれる」。そんな前向きな気持ちをもらった同世代の女性は、きっと私だけじゃないはず。
「自分はもっとやれる」のか 渡邉彩香のキャリアをつないだ上田桃子と最愛の人
<ミズノオープン 最終日 阿久津未来也>
初めて最終日最終組でラウンドした昨年の「横浜ミナトチャンピオンシップ」は、惜しくも2位という結果に終わった。その後も何度か上位に名を連ね、そして、ついにこの日が…!
最終ホールではヒヤッとする場面もありつつ、雄叫びを上げての初優勝。選手からの人望も厚く、ムードメーカーでもある阿久津未来也さん。仲間たちから愛のあるウォーターシャワーを受ける姿を見て、本当に謹厳実直な人なんだなぁと感じました。
テレビで見ていても魅力的な選手はたくさんいますが、阿久津さんは会場で観ることでより一層、その魅力を知ることができる選手の一人かもしれません。
劣等感とはきょうでサヨナラ 阿久津未来也の「超、長かった」初勝利への道
<明治安田レディス 3日目 大里桃子>
クマの出没により、無観客開催となった明治安田レディス。「熊に遭遇するかもしれない」という、これまでにない緊張感の中での3日間だった。無観客の会場は、どこかコロナ禍を思い出させる。ただ今回は、声を出してはいけないわけではない。つい「ナイスバーディ!!」と口にしてしまいそうになったし、正直、言いたかった。歓声と拍手も欲しいし、時折交わす会話も楽しい。やはりトーナメントはギャラリーがいてこそだと、改めて実感しました。
まるで大勢のギャラリーがいるかのようなこちらの大里桃子さん。淡々とプレーするしかない中、素敵なリアクションをありがとうございました。もう無観客での試合が行われることはないと願いつつ、万が一また同じような状況になったら――。そのときは、カメラマンが声で盛り上げようかな…?