【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬【アカテナンゴ】 …

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【アカテナンゴ】

 80年代に生まれたドイツ最強馬の一頭。独ダービーを含めて通算24戦16勝。グループレースを13勝(G1=7勝、G2=4勝、G3=2勝)しました。4歳時にはフランスへ遠征し、サンクルー大賞を勝っています。3、4、5歳と3年連続で西ドイツの年度代表馬に選出されました。

 ドイツの大種牡馬ズルムーを父に持ち、自身はドイツで5回リーディングサイアーとなっています。2400m向きのスタミナと底力が持ち味です。

 代表産駒はジャパンCを勝ったランド、女傑ボルジアなど多数。母の父としてはアニマルキングダム(ケンタッキーダービー、ドバイWC)や、ワールドエース、ワールドプレミア、ヴェルトライゼンデの兄弟を出しています。エコロディノスの2代母の父、ナルカミやチェレスタの3代母の父でもあります。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「2025年のJRA2歳種牡馬ランキングは?」

 ここまで4年連続2位に甘んじてきたエピファネイアが首位にたちました。30勝という勝利数も1位です。2位は半弟サートゥルナーリア。兄弟でワンツーフィニッシュを決めました。ホープフルSの1番人気馬アンドゥーリル、2番人気馬ジャスティンビスタはいずれもサートゥルナーリア産駒で、どちらかが2着以内に入ればエピファネイアを逆転していたのですが、それぞれ7、8着と敗れました。もう1頭の兄弟で9位となったリオンディーズは、2歳戦ではないものの有馬記念をミュージアムマイルで制覇。3兄弟の母シーザリオ恐るべしです。

 3位キズナ、4位コントレイルはノースヒルズ生産のディープインパクト産駒。前者は東京スポーツ杯2歳Sを勝ったパントルナイーフ、ベゴニア賞を勝ったドリームコアが来年のクラシック候補となっています。後者は新種牡馬ランキングの首位で、新種牡馬2位ポエティックフレア、3位ベンバトルの2倍以上の賞金を稼ぎました。順調な船出といっていいでしょう。

 5位モーリスは3年連続のベスト5入り。安定しています。重賞で上位争いをしたゾロアストロ、ミツカネベネラが出世頭です。