“新庄直伝走塁術”でレギュラーに前進する。今オフ、FA移籍で加入した巨人松本剛外野手(32)が29日、出身の埼玉・川口市…
“新庄直伝走塁術”でレギュラーに前進する。今オフ、FA移籍で加入した巨人松本剛外野手(32)が29日、出身の埼玉・川口市で野球教室を主催。前所属の日本ハム新庄剛志監督(53)から伝授された走りも武器に、「開幕1番センター」を目標に掲げた。今季3位でリーグ連覇を逃した巨人は、走塁改革を進めている最中。古巣の恩師の教えを追い風とする。
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松本の一言一句に、200人の小学5、6年生が聞き耳を立てた。実技指導後のトークショー。地元が生んだスター選手は「根拠を持って考えてますね」と語り出した。話題は走塁。投手のモーションを盗むなど、スタートを切るためのコツを伝授していた。
初開催の昨年に続き野球教室を開いた。「チームは変わりましたけど、今年もしっかりできたことがすごくうれしかった」。日本ハムから巨人へ。自身は小学生時代、東京ドームに幾度も通った。プロ15年目で大好きな球団の一員になる。
ポジションは確約されていない。「打って走って守れる。どれか1つが欠けても、試合に出られる選手じゃない」と自認する。オフ、打撃では従来の感覚を「ぶっ壊す」と、スイングの計測器を駆使してきた。
一方で「走」は蓄積がある。日本ハムでは新庄監督が就任した22年から盗塁数は21、12、20。出場試合が限られた今季は3個止まりも「そつない走塁、1つでも先の塁を盗む。新庄さんの野球ですごく大事にしていた」。盗塁だけに限らない細かさを体現できる。
巨人は今季、53盗塁、成功率57%と、いずれもリーグ最低。秋季キャンプの最重要課題とした。その流れは“新庄流”が染み込む身には願ってもない。「しっかり生かしていきたい」と見据える。
セ界の投手の方が、対応への細かさがあると感じており「しっかり確認して。ただ本当に走らないと」と目標数は20個に置いた。頭にあるのは1番中堅。「阿部監督も『センターで』と言ってくれている」と定位置争いに臨む。
閉会のあいさつ。「来年も川口で開催できるように、僕も野球を楽しんで、結果を残したいと思います」。目を輝かせた子どもたちから、大きな拍手で背中を押された。【阿部健吾】
○…快速の鍵はハイハイ!? トークショーでは、松本が日本ハム五十幡に聞いた俊足のこつを明かした。「高速ハイハイしたら足が速くなると」。球界一ともされる韋駄天(いだてん)の説明に驚いたという。実際、五十幡は「めちゃくちゃ速かった」とし、自身も取り入れる可能性を示唆。教室に参加したヤクルト並木も「1回やってみてどんな感じになるのかな」と興味を抱いた。他にソフトバンク相原も出席した。