第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日)の区間エントリーが29日に発表された。今回5強と呼ばれる優勝候補…
第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日)の区間エントリーが29日に発表された。
今回“5強”と呼ばれる優勝候補はそれぞれ実力者を配置した一方、エース級を補欠に回す「陽動作戦」にも出た。大会初の2度目の3連覇を狙う青学大の主将・黒田朝日(4年)、7区区間記録保持者の駒大・佐藤圭汰(4年)はいずれも当日変更か-。21チームの戦いはすでに始まっている。
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3年ぶりの王座奪還を狙う駒大が“かく乱作戦”に出た。前回7区区間新のエース佐藤や主将の山川ら、主力5人を補欠登録。当日変更で主要区間に投入される可能性が高いが、他チームにとってはレース展開が読みにくくなった。
主力の温存は、選手層の厚さの表れでもある。今季の大学3大駅伝では10月の出雲こそ5位だったが、11月の全日本は2年ぶりに優勝。出走者8人全員が区間5番以内でつなぎ、2位中大に2分1秒の大差をつけた。就任3季目の藤田監督は「誰を走らせても遜色ない走りができるチームに仕上がった」と自信を示している。
山下りの6区には、過去2度出走して1年時に区間賞を受賞した伊藤を配置。往路でやや出遅れても、復路勝負に持ち込める可能性があるのも強みだ。指揮官は「是が非でも総合優勝」と気合十分。屈指の選手層で、9度目の戴冠を狙う。