<第102回箱根駅伝>◇2026年1月2、3日◇東京~箱根間往復(10区間、往路107・5キロ、復路109・6キロ=往復…
<第102回箱根駅伝>◇2026年1月2、3日◇東京~箱根間往復(10区間、往路107・5キロ、復路109・6キロ=往復217・1キロ)
第102回箱根駅伝に出場する21チームの区間エントリーが29日、発表された。レース当日のメンバー変更は開始1時間10分前に往路、復路合わせて6人(1日最大4人)まで変更できる。
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【展望】
混戦模様の今大会は、往路最後の山登り5区が鍵を握る。最高標高差874メートルを駆け上がる特殊区間。前回大会は区間1位と最下位のタイム差が全区間最高の8分37秒と開き、最終順位に影響した。今回は5区区間賞の受賞経験者が不在。実力未知数の選手も多く、優勝争いを左右しそうだ。
3連覇がかかる青学大は、前回大会で区間新記録を打ち立てた若林が卒業。今回は誰が走っても初出走となる中、1年生の松田を登録した。直近11大会で8度総合優勝に導いた原監督は「秘密兵器。前回大会並みの走りを期待している」と自信を示している。
11月の全日本大学駅伝を制した駒大は、5区で2度出走経験のある山川を補欠登録。山下りの6区には1年時区間賞、3年時同2位と実績十分の伊藤を配置しただけに、5区で山川を起用すれば、山区間で優位に立つ可能性がある。
国学院大は1年生の高石を抜てき。5区は2大会連続で区間2桁順位と苦戦しており、ルーキーで苦手払拭なるか。中大は24年日本選手権3000メートル障害2位の柴田を配置。早大は前回区間2位の「山の名探偵」こと工藤が順当に入り、区間賞候補に挙げられる。
箱根駅伝には「山を制する者は箱根を制す」という格言がある。特に今大会は学生トップランナーの証しである1万メートル27分台の選手が史上最多25人にのぼり、平地区間では差がつきにくいと予想されるだけに、山の重要性は増しそうだ。数々のドラマが生まれた5区が、今回も最注目区間となる。【藤塚大輔】